
2025年は、機械式時計の精度を飛躍的に高めた「ひげゼンマイ」が、科学者クリスティアン・ホイヘンスによって発明されてから350周年にあたる記念すべき年です。この歴史的な節目を記念し、日本橋三越本店 本館6階 ウォッチギャラリーにて、2週間限定の時の起源=天文学 特別企画『星が時を語る―ホイヘンスと時計の起源、そして未来へ』を開催いたします。
時計の精度追求から、哲学を映すメディアへ

時計の歴史は「精度」の追求から始まりました。1675年、ホイヘンスが「ひげゼンマイ」を発明して近代的な時間の基盤を築き、18世紀にはハリソンがクロノメーターで「正確な時を持ち運ぶ」ことを可能にしました。やがてブレゲが精密技術と美を融合させ、アイジンガーがプラネタリウムを生み出し、天体の運行を精密機構で再現することで、人類の知と感性を融合させた表現を実現しました。そして20世紀、ジョージ・ダニエルズが広めた「自らの手で時間を創る」という哲学は、現代の独立時計師たちに受け継がれます。彼らにとって時計は、もはや単なる道具ではなく、宇宙や哲学を映す文化的メディアへと進化しました。
独立時計師の「直筆レター」

時計の針が刻むのは、単なる時間だけではありません。 そこには、作り手の情熱、苦悩、そして未来への希望という名の「命」が吹き込まれています。
今回の特別企画では、時計史の偉人ホイヘンスの系譜を受け継ぐ、現代の「INDEPENDENT WATCHMAKER & SMALL MAISON(独立時計師とスモールメゾン)」約20ブランドの傑作が一堂に会します。大量生産が当たり前になった現代において、彼らは己の哲学を貫き、一つひとつの部品に魂を削り出しています。それは孤独で、しかし崇高な作業です。
この貴重な作品には、独立時計師からの直筆レターが添えられています。 「Dear Watch Lover,」 そう書き出された手紙には、その時計に込められた哲学、技術への誇り、そしてまだ見ぬあなた(未来のオーナー)への熱い想いが綴られています。
箱を開け、時計を手に取り、そして手紙を読む。 その瞬間、数百年の時を超えたホイヘンスの精神と、現代の匠の情熱が、あなたの腕元で一つに重なるはずです。
一生を共にするパートナーとして。 作り手の思いが伝わる、世界に一つだけの物語を、ぜひ受け取ってください。
協力ブランド:「CHRISTIAAN VAN DER KLAAUW」「KUDOKE」「HABRING²」「CZAPEK」「ARMIN STROM」「HERMLE」「ERWIN SATTLER」「MORITZ GROSSMANN」「LANG&HEYNE」「RESSENCE」「REYMOND WEIL」「SYLVAIN PINAUD」「SPEAKE MARIN」「CHRONOSWISS」「CHRISTIAN LASS」「WEMPE」「BYRNE」「Nomos Glashuette」「Atelier de Chronométrie」「PORSCHE DESIGN」
※直筆レターの詳細につきましては、Dear Watch Lover,内の『WATCHMAKER』にて、随時ご案内致します。

特別企画『星が時を語る―ホイヘンスと時計の起源、そして未来へ』
開催期間: 2025年11月19日(水) ~ 12月2日(火)
会場: 日本橋三越本店 本館6階 ウォッチギャラリー / cal.BAR、プロモーションスペース
お問い合わせ: 日本橋三越本店 本館6階 ウォッチギャラリー / シェルマン Tel: 03-6225-2134 (直通)

