前回のコラムでは文字盤の大きさ(ベゼル幅)の検証をしましたが、今回はまた違う観点で時計を比較してみましょう。

 

【文字盤のデザイン】

まず今回注目していただきたいポイントは“ミニッツマーカー”です。

上の写真の2本は、どちらもケースサイズは43㎜ですが、文字盤のデザイン・情報量が異なります。それではミニッツマーカーの位置を見比べてください。

左の時計はタキメーターの内側に線路の様なミニッツマーカー(レイルウェイトラック)が描かれており、視線がより内側の情報量が多い部分に集まるようなデザインと言えます。

一方で右の時計の文字盤では、ミニッツマーカーは一番外側に配置されている為、シンプルな文字盤の隅まで視線が広がります。

 

このように視覚的な錯覚によってサイズが違って見えることがありますので、文字盤のデザインにおける細かいバランスにも目を向けてみては如何でしょうか。

BREMONT JAGUAR MK

43㎜ SSケース 自動巻き 10気圧防水 価格(税込み)825,000

英国のブランドであるブレモンとジャガーがコラボレーションしたモデル。

この時計は1960年代に登場したジャガーEタイプのレーシングカーがモチーフとなっており、デザインやカラーリングの拘りが随所に見られます。4時~8時位置までのレイルウェイトラックが途切れているのは、タコメーターのディティールを再現している為です。

 

 BREMONT SOLO WH/SI

43㎜ SSケース 自動巻き 10気圧防水 価格(税込み)506,000

こちらも同じブレモンのシンプルなモデルです。

パイロットウォッチから歴史が始まった同社だからこそ、針やインデックスにもその特徴表れているのですが、その中でもかなり太く長い分針が採用されており、より視認性に優れたデザインとなっています。堅牢なケースには傷がつきにくいDHL加工がされており、C.O.S.C(スイス公式クロノメーター検定機関)の認定を受けている点にも注目です。

  

腕時計のサイズ感の考察 最後のテーマは【ケースの厚みとサイドの形状】です。

次回もご覧いただけますと幸いです。

  

銀座三越店 鈴木

シェルマンオフィシャルサイト

1971年にアンティークショップとして創業したシェルマンは、パテック・フィリップをはじめとしたアンティークウォッチの名品の数々や美術工芸品ともいえるアンティークジュエリーを中心に展開してまいりました。
そして現在は、大手メゾンに属さず時計づくりに励む独立時計師のユニークな作品、独自の信念やこだわりを持って製作される現行ブランドの時計、複雑機構を搭載したクォーツ式のオリジナルウォッチの開発・製作など、アンティークの枠を越え、時代や流行を越えて受け継がれる名品をコンセプトに、幅広いジャンルの作品を取り扱っています