高名なスケルトナイザー、アーミン・シュトローム氏により、1967年に創業された〈アーミン・シュトローム〉。氏の引退後、その理念はマスターウォッチメーカーのクロード・グライスラー氏と実業家のサージュ・ミシェル氏へと引き継がれました。彼らは単に名を継承するに留まらず、ブランドを完全自社一貫製造のマニュファクチュールへと昇華させ、革新的かつ複雑な時計製造を妥協なく実現しています。
革新的パワー制御:見た目の美しさだけじゃない、機能性へのこだわり
「グラヴィティ・イークォル・フォース」は、時計の動力伝達を根本から見直した意欲作です。その核となるのは、香箱真から駆動する「モーターバレル」。これにより、摩擦を抑え、効率的なエネルギー伝達を実現しました。さらに注目すべきは、自動巻きとゼネバ機構による巻き止めを融合させた点。フル巻き上げ時は自動巻きのスリップ香箱として機能し、ゼンマイの力が弱まる手前でゼネバ機構が作動することにより、トルクの低下を防ぎます。テンプへのトルクを常に一定に保ち、約72時間のパワーリザーブを確保しつつ、究極の精度を追求しています。
1967年から変わらない理念、スケルトナイザーとしての魅力
通常、時計の裏側に配置されることの多いローターやメインバレルなどを、あえて文字盤側に配置し、ムーブメントを「魅せる」ための設計となっております。これは創業者アーミン・シュトローム氏の理念が色濃く受け継がれている証です。表と裏の両側からムーブメントを鑑賞できるようになることで、製造にはより一層の手間暇がかかります。時を確認するたびに、熟練の職人による手作業で丁寧に仕上げられた一つ一つのパーツから、作り手の時計に対する情熱が伝わってきます。
日本の「藍」が織りなす唯一無二の輝き
藍色(ジャパンブルー)をテーマにした「グラヴィティ・イークォル・フォース インディゴ」は特別な存在です。アーミン・シュトロームが施した藍色のグラデーションダイヤルは、文字盤のオフセンターに配置され、藍染めの美しさを表現しています。深く神秘的な藍色は日本の文化と歴史に深く根差し、洗練された品格を与えます。
日本の伝統色である藍色を使用した本モデルは、シェルマンでしか手に入らない限定8本のタイムピースとなっております。
この機会に日本の伝統色と、スイスの革新的な機械式時計の融合をぜひご覧ください。
Gravity Equal Force Indigo
ムーブメント:自動巻(自社製キャリバーキャリバーASB19)
パワーリザーブ:約72時間までに制限
振動数:3,5 Hz (毎時25,200 振動)
ケース素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41.0m(径)、12.65 mm(厚)
防水性能:3気圧
価格:5,455,000円(税込)※2025年7月現在