2025年は、クリスティアン・ホイヘンスによる「ひげゼンマイ」発明350周年の記念すべき年です。この節目に、彼の系譜を継ぐ「独立時計師とスモールメゾン」の皆様に、作品への哲学や想いを綴った「直筆レター」を添えていただきました。こちらでは、各ブランドの手紙の詳細をご紹介させていただきます。


「KUDOKE2」について書かれた直筆レター 日本語訳 ▶

親愛なる時計愛好家の皆さまへ

本年は、クリスティアン・ホイヘンスによる「ひげゼンマイ」の発明から350周年という節目の年にあたります。何世紀も前に生まれたこの革新が、今なおすべての高級機械式時計の心臓部で鼓動し続けていることは、実に驚くべきことです。

この精神に共鳴し、私は「KUDOKE 2」を皆さまにご紹介したいと思います。手彫りによる昼夜表示は、時間とは単に測るものではなく、体験するものであることを私たちに思い出させてくれます。精緻に仕上げられたムーブメントには、伝統的な時計製造と芸術的なクラフトマンシップを融合させたいという、私自身の哲学が込められています。

この時計が、未来のオーナーとなるあなたにとって、単なる時計を超えた存在―人生の旅を共にする友となり、大切な瞬間を刻み、機械式時計の時代を超えた美しさを感じさせてくれる存在となることを願っています。

敬具
ステファン・クドケ

KUDOKE2 Silver

手巻き(Kaliber 1-24H)
パワーリザーブ:約46時間
ケース径:39.0mm
ケース:ステンレススティール
防水性: 5気圧防水
価格:2,200,000円税込  ※2025年11月現在

 


「KUDOKE5」について書かれた直筆レター 日本語訳 ▶

親愛なる時計愛好家の皆さまへ

2025年は、クリスティアン・ホイヘンスによる「ヒゲゼンマイ」の発明から350周年を迎える記念すべき年です。この発明は、精密機械式時計の礎を築いた画期的な出来事として、今もなお時計史に輝き続けています。

「KUDOKE 5」は、人類が時間を計測するために用いた最も古く、そして根源的な方法のひとつである「24時間昼夜表示ディスク」を搭載し、この偉大な伝統に敬意を表しています。ディスクは24時間で1回転し、昼と夜の自然なリズムを静かに映し出します。ムーブメントから文字盤に至るまで、すべての要素は熟練職人の手によって丹念に仕上げられ、精緻な技と時間への詩的な解釈が見事に融合しています。

未来のオーナーの皆さまにとって、「KUDOKE 5」が単なる時計にとどまらず、人生のあらゆる時間に寄り添う存在となることを願っています。そして、時を超えて受け継がれる時計製造の芸術と、私たちの日々に流れる永遠のリズムを思い起こさせてくれることを心より願っております。

敬具
ステファン・クドケ

KUDOKE 5

手巻き(Kaliber 1-24H)
パワーリザーブ:約46時間
ケース径:38.0mm
ケース:ステンレススティール
防水性: 5気圧防水
機能:デイ&ナイト、24時間表示
価格:3,630,000円税込
※2025年11月現在

 


 

人の手が生み出す温もりと、唯一無二の個性「クドケ」

クドケは、彫金師としても名高いドイツ人独立時計師ステファン・クドケ氏が、2007年に創立した ウォッチメーカー。「個人のための時計こそが真のラグジュアリー」を理念とし、その作品はどれも、人の手から生まれる美しさや温かみ、そしてひとつとして同じものが存在しない個性に溢れています。ドイツ語で“芸術品”の意味をもつ『KUNSTwerk/クンストヴェルク』と、“手工業”の意味を持つ『HANDwerk/ハンドヴェルク』の2つのコレクションを展開。クドケの真髄である芸術性と、卓越した職人技を融合 させた時代を超えた優雅さを体現したタイムピースを生み出しています。

 

〈ステファン・クドケ〉について

1978年ドイツ生まれ。グラスヒュッテの時計学校で学び、州ナンバーワンの優等生として卒業。某高級時計メーカーで、トゥールビヨンなどの複雑時計の開発・製作に携わった後、22歳でマイスターの資格を取得。その後、アメリカ/ニューヨークで修理・修復のキャリアを積み、さらに技術を磨いた後、2007年ドイツ/フランクフルトで、自身のブランド 「KUDOKE」を立ち上げました最初に取り組んだ作品は、工程を手仕事にこだわったアーティスティックなスケルトンウォッチ。2018年には、自社ムーブメント「Kaliber 1」を開発し、ハンドヴェルクコレクションの 「KUDOKE 1」を発表。これまでのスケルトンウォッチコレクションとは違った、新たな方向性を見出しました2019年、デイ&ナイト機能を搭載した「KUDOKE 2」が、GPHG (ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ)にて“小さな針賞”を受賞。このことをきっかけに、技術力、独創性が認められ、独立時計師協会(AHCI、通称アカデミー)の準会員に選出され、さらに2021年11月19日には、独立時計師協会(AHCI、通称アカデミー) の正会員となりました。現在はドレスデン郊外にある新しいアトリエにて、年間200本程の独創的な作品を生み出しています

シェルマンオフィシャルサイト

1971年にアンティークショップとして創業したシェルマンは、パテック・フィリップをはじめとしたアンティークウォッチの名品の数々や美術工芸品ともいえるアンティークジュエリーを中心に展開してまいりました。
そして現在は、大手メゾンに属さず時計づくりに励む独立時計師のユニークな作品、独自の信念やこだわりを持って製作される現行ブランドの時計、複雑機構を搭載したクォーツ式のオリジナルウォッチの開発・製作など、アンティークの枠を越え、時代や流行を越えて受け継がれる名品をコンセプトに、幅広いジャンルの作品を取り扱っています