20263月。14日に行われた3代目CEOエリー・ベルンハイム氏によるトークショーが行われた日本橋三越本店をはじめ、銀座三越店や伊勢丹新宿店の3店舗にて繰り広げられた「RAYMOND WEIL 50 Years of Time ~未来へ刻む、次の一秒~」

この一連のイベントを通じて、私たちが改めて確信したのは、レイモンド・ウェイルが時計界において極めて稀有な「誠実な独立性」を保ち続けているという事実です。

今回のフェアのメインイベントであるトークショーでは、創業者の孫にあたる彼が自ら語る言葉の端々には、巨大資本の傘下に入ることなく、家族経営という形態を貫くことへの「矜持」と、それに伴う「自由な創造性」が溢れていました。

伝統と実用を調和させる「トッカータ」と「フリーランサー」の真価

今回のイベントにおいて、時計愛好家の皆様から特に熱い視線を浴びていたのが、「トッカータ」と「フリーランサー」の進化です。

まず、クラシック音楽の序曲を思わせるトッカータ「ヘリテージ」。その2針というシンプルで端正な佇まいは、メゾンの原点回帰とも言える一品です。アール・デコのエッセンスを感じさせるレクタンギュラーケース。アンティークの美学に通ずる「不変の美」が、現代の技術で甦ったかのような錯覚さえ覚えます。

一方で、現代のライフスタイルに寄り添う「フリーランサー」からはコンプリートカレンダーに注目が集まりました。月・日・曜日、そしてムーンフェイズを巧みに配したダイヤルは、複雑機構でありながら驚くほど視認性が高く、端正なバランスを保っています。独立系メゾンだからこそ可能な、コストパフォーマンスを度外視したような細部の仕上げの美しさは、手に取った瞬間にその実直な時計作りを物語ってくれます。

 

 

 

 

「ミレジム」が示した、ネオ・ヴィンテージの解釈

今回の総評において欠かせないのは、2023年にGPHGを受賞した「ミレジム」コレクションです。ヴィンテージの雰囲気もありつつ、現代の審美眼に耐えうる「ネオ・ヴィンテージ」の完成形を見ることができます。

セクターダイヤルの精緻な作り込みや、ボックス型サファイアクリスタルの柔らかな質感。「体温」を感じさせつつも、日常使いに適したスペックを併せ持っています。この「手の届く贅沢」の具現化こそ、レイモンド・ウェイルが長年かけて辿り着いた、一つの解答と言えるでしょう。

 

音楽と時計、そして家族の絆

イベントを通じてエリー氏が繰り返し口にしたのは、ブランドのアイデンティティである「ミュージック&アート」への情熱です。 時計作りを一つの作曲と捉え、細部に至るまで調和を重んじる。この哲学は、創業者が愛したクラシック音楽の精神そのものです。

ブランドの歴史を紐解くアーカイブ展示と、未来を見据えた最新作が同じ空間に並んだとき、そこには一本の筋の通った「血筋」のような一貫性が感じられました。流行に迎合せず、自分たちの信じる美学を適正な価格で提供し続ける。その誠実さが、今日、目の肥えた日本の時計愛好家たちに改めて評価されている理由ではないでしょうか。

 

 

祝祭のフィナーレを、ぜひその目で

34日に幕を開けたこの50周年アニバーサリーも、振り返ればあっという間のひと時でした。エリー氏との交流や、特別に用意されたコレクションの数々は、私たちスタッフにとってもレイモンド・ウェイルというブランドの奥深さを再認識する貴重な機会となりました。

その特別なイベントも、残り数日となりました。

50年という大きな節目を越え、次なる半世紀へと歩み出したレイモンド・ウェイル。その現在進行形の歴史に触れられる機会は、今この瞬間をおいて他にありません。

レイモンド ウェイルが歩んできた50年の重みを、ぜひ店頭でご体感ください。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

【お問い合わせ先】
■シェルマン日本橋三越店
会期:2026年3月4日(水)~3月31日(火)
会場:日本橋三越本店 本館6階ウォッチギャラリー/cal.BAR
TEL: 03-6225-2134

■シェルマン伊勢丹新宿店
会期:2026年3月4日(水)~3月31日(火)
会場:伊勢丹新宿店本館5階 ウォッチ/ レイモンドウェイル
TEL: 03-3352-1111 大代表

■シェルマン銀座三越店
会期:2026年3月4日(水)~3月31日(火)
会場:銀座三越本館6階 シェルマン
TEL:03-6228-6911

 

シェルマンオフィシャルサイト

1971年にアンティークショップとして創業したシェルマンは、パテック・フィリップをはじめとしたアンティークウォッチの名品の数々や美術工芸品ともいえるアンティークジュエリーを中心に展開してまいりました。
そして現在は、大手メゾンに属さず時計づくりに励む独立時計師のユニークな作品、独自の信念やこだわりを持って製作される現行ブランドの時計、複雑機構を搭載したクォーツ式のオリジナルウォッチの開発・製作など、アンティークの枠を越え、時代や流行を越えて受け継がれる名品をコンセプトに、幅広いジャンルの作品を取り扱っています