新しい季節に、一生を共にする時計を。その選択肢の中に、ドイツの誇り高き老舗〈 WEMPE(ヴェンペ)〉があります。1878年の創業から今日に至るまで、彼らが歩んできた道は、単なるブランドの歴史ではありません。それは、ドイツ時計製造の聖地グラスヒュッテの復興と、精度への飽くなき情熱が紡いだ壮大な物語が背景にあります。

 

~ヴェンペが刻む145余年の軌跡~

 

始まり:「ゴールデン・ゲルト」の挑戦

1878年55日、ゲルハルト・D・ヴェンペ(Gerhard D. Wempe)が、ドイツ北西部のエルスフレートにて、わずか80マルクを手に時計工房兼ショップを開いたのが始まりです。彼は中古時計の売買で成功を収め、「ゴールデン・ゲルト(黄金のゲルト)」という愛称で親しまれました。1907年、ハンブルクに進出し、入り口に巨大な3面時計を掲げた店舗をオープン。当時では画期的だった「統一された店舗デザイン」や「質の高いカスタマーサービス」を導入し、のちに世界的な高級宝飾店へと成長する礎を築きました。

 

拡大とクロノメーター製造

1938年、2代目のヘルベルト・ヴェンペの時代に、ハンブルグの「ハンブルグ・クロノメーター製作所(Chronometerwerke Hamburg)」を買収しました。これにより、ヴェンペは小売業の枠を超え、高度な技術を要する船舶用時計「マリンクロノメーター」の製造メーカーとしての地位を確立。その精度はドイツ海軍の公式装備品として採用されるほど圧倒的な信頼を勝ち得ました。

 

グラスヒュッテの再興と、天文台の奇跡

ヴェンペとグラスヒュッテには深い縁があります。1930年代後半、ヴェンペはオットー・ランゲと共に「グラスヒュッテ天文台共同研究会」を設立し、若き時計師の育成と研究の拠点を目指しました。しかし、その夢は第二次世界大戦によって中断を余儀なくされます。戦時中、ヴェンペは、軍用の「統一クロノメーター(Einheitschronometer)」の製造を担いました。

 

時は流れ2005年、4代目の現オーナーのキム・エバ・ヴェンペ氏が、自社ウォッチブランドの立ち上げを決意した際、選んだ場所はかつて夢見たあのグラスヒュッテ天文台でした。廃墟と化していた歴史的建物をヴェンペが買い取り修復・再生させ、2006年に製造拠点として稼働させたのです。

現在、この場所はドイツ唯一の「クロノメーター認定試験機関」として機能しており、ヴェンペの時計はすべて、スイス規格よりもさらに厳しいとされるドイツ工業規格(DIN 8319)に基づき、ムーブメント単体ではなく「ケースに収められた完成状態」で15日間に及ぶクロノメーターテストを受けています。実使用環境での精度を追求するこの愚直なまでのこだわりは、ユーザーへの最大の敬意でもあります。

 

 

【3つのコレクション】

この聖地から生まれるヴェンペの時計には、歴史的背景を映し出す主な3つの顔があります。

 

CHRONOMETERWERKE(クロノメーターヴェルケ)

 

この名は、1938年に買収した「ハンブルグ・クロノメーター製作所(Chronometerwerke Hamburg)」に由来します。かつて海の安全を守った精密なマリンクロノメーター製作の伝統を受け継ぐという決意が込められた、自社製キャリバー搭載のフラッグシップモデルです。

左から順に
・クロノメーターヴェルケ・パワーリザーブ:手巻き、18KYGケース、1,655,500円税込
・クロノメーターヴェルケ・スモールセコンド:手巻き、SSケース、759,000円税込
・クロノメーターヴェルケ・オートマティック:自動巻き、SSケース、1,012,000円税込
・クロノメーターヴェルケ・オートマティック・ムーンフェイズ:自動巻き、SSケース、1,188,000円税込

 

 

ZEITMEISTER(ツァイトマイスター)

2006年の天文台再生と共に復活したコレクション。すべてのモデルがグラスヒュッテ天文台でドイツ工業規格(DIN 8319)に基づく厳格なクロノメーター認定をパスしており、「ZEITMEISTER=時の巨匠」の名にふさわしい信頼性を誇ります。また、豊富なラインナップと手に取りやすい価格も魅力のひとつです。

左上から順に
・ツァイトマイスター・クラシック・オートマティック:自動巻き、SSケース、286,000円税込
・ツァイトマイスター・クラシック・トリプルカレンダームーンフェイズ:自動巻き、SSケース、511,500円税込
・ツァイトマイスター・クラシック・ラージデイト:自動巻き、SSケース、429,000円税込
・ツァイトマイスター・クラシック・ワールドタイム:自動巻き、SSケース、407,000円税込

左下から順に
・ツァイトマイスター・スポーツウォッチ・クロノグラフ:自動巻き、SSケース、522,500円税込
・ツァイトマイスター・スポーツウォッチ・ダイバー:自動巻き、SSケース、434,500円税込
・ツァイトマイスター・アヴィエイターウォッチ・オートマティック XL :自動巻き、SSケース、423,500円税込
・ツァイトマイスター・アヴィエイターウォッチ・クロノグラフ:自動巻き、SSケース、423,500円税込

 

 

IRON WALKER(アイアンウォーカー)

1970年代の鉄鋼高層ビル建設に従事した職人たちにインスパイアされたスポーティモデル。優れた堅牢性とエレガントなデザインを両立し、都会的なライフスタイルに寄り添います。

左上から順に
・アイアン ウォーカー・オートマティック 36:自動巻き、SSケース、467,500円税込
・アイアン ウォーカー・オートマティック 40:自動巻き、SS×18KRGケース、792,000円税込
・アイアン ウォーカー・オートマティック・クロノグラフ:自動巻き、SSケース、748,000円税込

左下から順に
・アイアン ウォーカー・オートマティック GMT :自動巻き、SSケース、654,500円税込
・アイアン ウォーカー・オートマティック タイド:自動巻き、SSケース、616,000円税込
・アイアン ウォーカー・オートマティック ダイバー :自動巻き、SSケース、605,000円税込

 

 

歴史の重みを、あなたの腕元に

エルスフレートの小さな工房から始まり、グラスヒュッテの天文台へと至った145余年の軌跡。ヴェンペの時計は、ドイツ時計師たちが守り抜いてきた誇りと、妥協なき精密工学が融合した「歴史の結晶」です。かつて海の安全を守ったその精度が、これからのあなたの人生という航海を、力強く支えてくれるでしょう。

 

※2026年2月1日より価格改定がございます。詳細につきましては、下記よりお問い合わせください。

【お問い合わせ先】
日本橋三越本店 本館6階 ウォッチギャラリー/シェルマン TEL: 03-6225-2134
伊勢丹新宿店 本館5階 ウォッチ / ヴェンペ  TEL: 03-3352-1111 大代表
銀座三越 本館6階 / シェルマン  TEL:03-6228-6911

シェルマンオフィシャルサイト

1971年にアンティークショップとして創業したシェルマンは、パテック・フィリップをはじめとしたアンティークウォッチの名品の数々や美術工芸品ともいえるアンティークジュエリーを中心に展開してまいりました。
そして現在は、大手メゾンに属さず時計づくりに励む独立時計師のユニークな作品、独自の信念やこだわりを持って製作される現行ブランドの時計、複雑機構を搭載したクォーツ式のオリジナルウォッチの開発・製作など、アンティークの枠を越え、時代や流行を越えて受け継がれる名品をコンセプトに、幅広いジャンルの作品を取り扱っています