HABRING²
DOPPEL-FELIX

2004年、独立時計師リチャード・ハブリング氏が妻のマリアと共にオーストリアで設立。独自機構を備えながらもシンプルなデザインで表現される彼らの作品は、GPHG(ジュネーブ ウォッチ グランプリ)で4度も受賞するなど、世界で高い評価を得ています。
今回はスプリットセコンド機能を備えた「ドッペル フェリックス」のご紹介です。

古きよき時代のアンティークウォッチを彷彿とさせる黒縁で囲われたミラー仕上げのインデックスに、中心は縦に入ったヘアライン、テレメーターの目盛りがある外周は同心円状の仕上げがダイヤルに施されており、光に反射した際それぞれが異なった輝きを放つため、陰影が美しく際立ちます。アンティークウォッチに造詣の深い氏ならではのデザインと言えるでしょう。

 

通常のスプリットセコンドは4時位置にリセットボタンがありますが、ワンプッシュクロノグラフがベースの為、4時位置にボタンの無いすっきりとした外装です。2時位置のボタンがスタート、ストップ、リセットを制御。10時位置のボタンは、スプリットセコンドのスタートとリセット専用となります。

 

腕に沿うようアーチがしっかりかかっており、厚みを感じさせない工夫がされています。

 

自社ムーブメントの「Cal. A11R」。リューズ側に見える青焼きのパーツがクロノグラフ制御のカム、スプリットボタン側に見える、赤いルビーの柱が2本立った青焼きのパーツがスプリットセコンド制御のカムとなります。IWCのドッペルクロノグラフにも使用された独自の構造ですが、実はこれは氏がIWCにいた時代に開発したもの。この時計の要であるスプリットセコンドを象徴するパーツが、誇らしげに青く輝く、美しいムーブメントです。

日本橋三越店では、2022年1月12日(水)~2月8日(火)までの期間中「INDEPENDENT WATCHMAKERS & SMALL MAISON ~作り手の顔が見える時計~」と題し、独立時計師や、スモールメゾンの作品を“作り手”に焦点を当てご紹介しております。ハブリング夫妻についても時計と共にご紹介していますのでご興味のある方はぜひご来店ください!

 

HABRING²(ハブリング²)
DOPPEL-FELIX(ドッペルフェリックス)
手巻き(Cal. A11R)、振動数:28,800A/h、パワーリザーブ:約48時間、ケース素材:SS、直径:42.0mm、厚み:12.5mm、スプリットセコンドクロノグラフ、5気圧防水
税込価格:1,210,000

 

日本橋三越店 園田

シェルマンオフィシャルサイト

1971年にアンティークショップとして創業したシェルマンは、パテック・フィリップをはじめとしたアンティークウォッチの名品の数々や美術工芸品ともいえるアンティークジュエリーを中心に展開してまいりました。
そして現在は、大手メゾンに属さず時計づくりに励む独立時計師のユニークな作品、独自の信念やこだわりを持って製作される現行ブランドの時計、複雑機構を搭載したクォーツ式のオリジナルウォッチの開発・製作など、アンティークの枠を越え、時代や流行を越えて受け継がれる名品をコンセプトに、幅広いジャンルの作品を取り扱っています