ドイツ時計発祥の地であるザクセン州グラスヒュッテ。いくつもの困難を乗り越え、東西ドイツの再統合を経てこの地で再興された<モリッツ・グロスマン>は、伝統と革新を両立させたこだわりのある時計作りで、多くの人々を魅了するタイムピースを作り上げてています。
今回は、2021年の新作として世界限定25本のみ作られる、「セントラルセコンド サーモンダイヤル」をご紹介いたします。磨きこまれたステンレススティールのケースに、サーモンダイヤルとブルースチール針が印象的なモデルです。これまで彼らが製造した時計は、スモールセコンドで秒を表示していましたが、このモデルは文字盤のセンターに配置された長い秒針により秒を表示します。これにより秒針など、彼らならではの繊細な針のつくりを、よりじっくりと楽しむことが出来ます。
モリッツ・グロスマンの特徴の一つとも言える、繊細で美しい針は、妥協することなく職人の手で一つ一つ作られています。時分秒針の3本は、原型を切りだした後、職人の手作業で丸みをつけ仕上げられ、さらに1本ずつ焼き色が付けられます。テスト用の針を焼いて温度の上がり方を確かめてから本焼きを行うため、少なくとも2セットの針を同じ工程で製造しなくてはなりません。グラスヒュッテの中で唯一針まで自社製造する、同社ならではの製造工程です。すべての工程を経て作製された針は、1つのパーツから芸術品に昇華されていると言えるのではないでしょうか。
新ムーブメントとなるcal.100.11は、秒針をセンターに配置し駆動させるために、角穴車の横に大きな中間車が設けられ、他のモデルとの違いがはっきり分かります。テンプ受けの美しい彫金など一目でわかる部分だけでなく、歯先までも職人の手作業による丁寧な面取りや仕上げが施され、見る者を惹きこみます。
独自のグロスマン式プッシャー付き手巻き機構は、リュウズを引くと時刻調整モードになり、時計が止まります。手を離すとリュウズはバネによって元のポジションへ戻り、そのままリュウズを回すことで時刻の調整行い、その後4時位置にあるプッシャーを押すことで時計がリスタートする機能です。これによりリュウズを引いた際に起こりえるムーブメント内部への異物混入を防ぎ、リュウズを戻す際に針が不用意に動かない仕組みになっています。
独自の哲学に基づき、伝統と革新を両立させ高い技術で妥協のない時計作りを続ける<モリッツ・グロスマン>。是非、お手に取って見て頂きその良さを感じてください。
MORITZ GROSSMANN(モリッツ・グロスマン)
BENU-HERITAGE ZENTRALSEKUNDE(セントラルセコンド)
Ref.MG-002939
手巻き、SS、ケースサイズ直径:41.0 mm、パワーリザーブ:42時間
世界限定25本
価格 ¥3,850,000(税込)
日本橋三越店 数藤