＜ボヴェ＞19Thirty Fleurier（ナインティーンサーティフルリエ）

08/11/2021 09/22/2021

日本橋・三越店

BOVET（ボヴェ）

19Thirty Fleurier（ナインティーンサーティフルリエ）

Ref.NTR0023

＜ボヴェ＞は世界屈指の時計収集家でもある現オーナー、パスカル・ラフィ氏の下に、伝統技術の継承と高い芸術性を兼ね備えたマニュファクチュールとして、真のコレクターを満足させる時計を世に送り出しています。2021年現在年間生産量は約800本といわれており、その生産数からも彼らのこだわりが感じられます。

1930年代にボヴェが製造した懐中時計からインスパイアーされ誕生した「ナインティーンサ―ティーフルリエ」。ボヴェの特徴でもある弓環（ボウ）とリューズを12時の位置に配置し、センターオフされ上下に配置されたダイアルと、地板に施された美しい装飾が目を惹きます。

この地板に施された装飾は、ボヴェ創業の地であるスイスのフルリエに伝わる伝統的彫金技法「フルリザン装飾」です。熟練した技術を持つ時計職人の手によってビュランと呼ばれるノミを使用し、繊細で流れるように美しくユリをモチーフしたデザインを彫り込みます。まさに職人の息づかいを感じさせる出来栄えです。

時分針と秒針のディスクを縦に配し、その左右に半円の窪みを配したデザインはシンメトリーを意識してデザインされています。3時位置の窪みはパワーリザーブインジケーターの小窓となり、ゼンマイの残量を一目で見ることができます。

また、丸みを帯びたケースに、リューズとラグの4か所にカボション・カットのサファイヤを施し、ボヴェならではの美しさを引き立てます。

ムーブメントは、このモデル専用に開発され、シングルバレルながら7日間のパワーリザーブを持ちます。同社が誇る自社製ヒゲゼンマイを用いたテンプと、対に配置された2番車・地板が文字盤側と同様にシンメトリーにデザインされており、ペルラージュ装飾やコート・ド・ジュネーブなどの伝統的な仕上げとあわせ、機能だけではない芸術性を表現していると言えるのではないでしょうか。