＜アーミン・シュトローム＞ミラード・フォース・レゾナンス・マニュファクチュール・エディションブルー入荷のお知らせ

02/28/2024 02/27/2024

日本橋・三越店

ARMIN STROM
Mirrored Force Resonance Manufacture Edition Blue
Limited to 50 pieces

以前にも同ブログ内でご紹介をさせていただいた「ミラード・フォース・レゾナンス・マニュファクチュール・エディションブルー」ですが、遂に実機が入荷致しました。

時計のレゾン・デートル（存在理由）である精密さと正確さ。「ミラード・フォース・レゾナンス」は、振動する2つの物体が同期しようとする”共振”という物理現象により、2つのテンプを同期させ、精度を安定させるという機構を搭載。まさにアーミン・シュトロームらしい革新的な手法でこれを体現しています。

この機構の開発にあたり、テクニカル・ディレクターのクロード・グライスラー(Claude Greisler)氏は、"共振がなぜ起こるのか・どのように安定させるか"ということについて改めて考えた結果、アンティード・ジャンヴィエ(Antide Janvier)制作のクロックの構造に着目。そして"共振エネルギーを物理的接続し、直接的かつ効率的にやり取りさせる"という考え方に至り、‟レゾナンス・クラッチ・スプリング”を開発しました。

2つのひげゼンマイとそのテンプを繋ぐ柔軟なサスペンションである‟レゾナンス・クラッチ・スプリング”は、スチール素材の繊細なワンピースパーツで出来ており、製作には非常に高度な技術が要求されるため、着想・開発・製造までの全ての工程を自社で行っています。スプリングの形や性能を完全なものにするために、彼らのチームは２年半にも及ぶ月日を費やしたそうです。

繋がった2つのオシレーターは、一方は時計回り、もう一方は反時計回りの反対方向に回転。2時位置のプッシャーを押すと、セコンドカウンターがゼロにリセットされ、共振していく様子を腕元で愉しむことができます。（※約48時間のパワーリザーブが切れ、ムーブメントを動かすために巻き上げが必要となった場合、対のバランスホイールが同期するまでにかかる時間は約10分。衝撃など外的な影響を受けた場合、対のバランスホイールがバランスを調整して同期するまでの時間は約2、3分。）

ムーブメントの地板には、ミラード・フォース・レゾナンスの特徴を記したテキストがバスレリーフで彫られ、シンメトリーに配置された各コンポーネントは、丁寧な面取りや仕上げが施されています。丸穴車から角穴車にかけて歯車が浮かんでいるように見えるので奥行き感があり、”魅せる”為の技術が細部にわたり施されたその精緻なつくりは、時計愛好家の心をつかんで離さないことでしょう。