世界中の時計愛好家が注目するコラボレーションモデル、限定25本のハブリング2の新作「メディクス(Medicus)」がついに情報解禁となりました 。シェルマンでの取り扱いは、各色合わせて国内わずか8本のみという極めて高い希少性を誇ります。今回のSJX別注モデルは、私どもシェルマンと彼との長年にわたる友情によって、特別に国内での展開が実現いたしました。
ヴィンテージウォッチの「枯れた味わい」と、現代の独立時計師による「独創的な設計」。その双方が完璧な調和を見せる本作の魅力を紐解きます。
共同企画者:世界的時計ジャーナリスト「SJX」とは何者か?
本作を語る上で欠かせないのが、シンガポールを拠点に活動するSJX(Su Jiaxian)氏の存在です。世界で最も影響力のある時計ジャーナリストの一人として知られる彼が主宰するメディア「SJX Watches」は、独立時計師の作品やハイエンド・ウォッチに対する深い洞察により、世界中のコレクターから絶大な信頼を寄せられています。
「リチャード氏と何度もブレインストーミングを重ね、デザインの推敲を繰り返しました。ヴィンテージの趣を湛えながらも、過去のどのモデルとも明確に一線を画す、一目でそれと分かる独創的な時計を目指したのです」
そうSJX氏は語ります。単なる「監修」の域を超え、彼の鋭い審美眼とハブリング²の確かな技術力が共鳴することで、この「メディクス」は誕生したのです。

12時位置の積算計が描く、唯一無二の均衡
まず目を引くのは、12時位置に配された30分積算計のインダイヤルのみの潔いデザインです。 これはハブリング2にとって初の試みであり、クロノグラフ全般を見渡しても極めて珍しいレイアウトです。斬新である一方、視認性とシンメトリー(左右対称性)に優れ、非常に実用的です。
「無銘」の美学を纏うディテール
かつての「アノニマス(無名)」なヴィンテージ・クロノグラフを彷彿とさせるよう、ブランドロゴはあえて控えめに配されています。また、アンティークファンには馴染みの深いブレゲ数字を採用しながら、ケースには通常とは異なるフラットベゼルとドーム型風防を組み合わせ、クラシックな佇まいを完成させています。

2つのカラーバリエーションのダイヤルとケースの仕上げ
そしてダイヤルデザインは、質感の異なる2つのモデルが用意されています。『ヴィンテージでありながら新しい』という基本理念に基づき、1つは、ブラスト仕上げのスティールケースにグレーのダイヤルとローズゴールドのアクセントを組み合わせたもの。これはニッケルメッキのケースやギルトダイヤルのような雰囲気を醸し出しています。もう1つは、ダイヤルの質感をより際立たせる、クラシックなシルバーとブルーの組み合わせです。
医師の名を冠した「メディクス」の現代に受け継がれる「機能の記憶」
モデル名の「Medicus(メディクス)」は、ラテン語で「医師」を意味します。その名の通り、文字盤の外周には、かつて医師たちが臨床現場で命を守るために頼った2つの重要な目盛りが刻まれています。
・パルスメーター(脈拍計): 15回の脈動を数えた時点で秒針が指している数値から、1分間の拍動数を算出。
・アズモメーター(呼吸計): 5回の呼吸を数えた時点で、1分間の呼吸数を瞬時に測定。
これらの目盛りがクロノグラフに組み込まれた背景には、19世紀から20世紀初頭にかけての医学の進歩と、時計の計時精度の向上が深く関わっています。かつて、医師が患者の脈拍を測るには、時計の秒針を目で追いながら、同時に指先で脈を数え、さらに頭の中で1分間あたりの数値に換算するという複雑な作業が必要でした。この負担を軽減するために考案されたのが「パルスメーター」です。1920年代頃から、クロノグラフのストップウォッチ機能と専用のスケールを組み合わせることで、複雑な計算を介さず「針が指した場所を読むだけ」という直感的な測定が可能になりました。
デジタル機器が主流の現代において、あえて機械式時計の針でこれらの数値を測るという行為には、かつてのドクターズウォッチが持っていた「道具としての知性」が宿っています。
独立時計師リチャード・ハブリング氏の情熱と、SJX氏のこだわりが凝縮されたこの贅沢な一本を、ぜひ店頭にてお確かめください。皆様からのお問い合わせを、心よりお待ちしております。
こちらのモデルにつきましては、下記よりお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
日本橋三越本店 本館6階 ウォッチギャラリー/シェルマン TEL: 03-6225-2134
伊勢丹新宿店 本館5階 ウォッチ / ハブリング² TEL: 03-3352-1111 大代表
銀座三越 本館6階 / シェルマン TEL:03-6228-6911


スペック詳細
ムーブメント:Habring² A11C-H0
機能: モノプッシャー・クロノグラフ(12時位置に30分積算計)
文字盤上のスケール:パルスメーター/アズモメーター/タキメーター
振動数: 28,800 振動/時 (4Hz)
駆動方式: 手巻き、約48時間のパワーリザーブ
製作: スティール製クロノグラフ部品は、独立時計師ペールマン・ブレザン(Pöhlmann-Bresan)の手作業による仕上げ
ケース素材: ステンレススティール(2ピース構造)
ケースサイズ: 直径 38.5 mm、厚さ 8.75 mm(風防を含む全高 11.2 mm)
防水性能: 3気圧防水
ベゼル: フラットなシングルステップ・ベゼル
風防: ボックス型サファイアクリスタル
価格:1,925,000円税込 (各色)


Habring²(ハブリング・ツー)とは
時計界の聖地スイスから離れた、オーストリアの小さな町フォルカーマルクト。ここに、世界中のコレクターが熱い視線を送る独立系ブランドがあります。それが、リチャード・ハブリングとマリア・クリスティナ夫妻が手がける「Habring²(ハブリング・ツー)」です。ブランド名の「²(二乗)」は、この夫婦二人の固い絆と、技術と情熱が掛け合わさることで生まれる無限の可能性を象徴しています。
創業者リチャード・ハブリング氏の哲学は「複雑なものを、いかにシンプルに、そして適正な価格で提供するか」。 ハブリング²の時計は、一見するとクラシックで控えめなデザインですが、中身には驚くべき機構が隠されています。
例えば、ジャンピングセコンド、フドロワイヤント、ドッペル(スプリットセコンド)など。
これらを、日常使いできる堅牢さと、手の届く価格で実現している点が、世界中のファンを虜にする理由です。オーストリア産にこだわった自社製ムーブメントは、優れた精度はもちろんのこと、「修理のしやすさ」まで計算し尽くされています。 「一生モノ」として使い続けてほしいという、作り手の誠実な願いがこの設計に込められています。
また、ハブリング²の実力は、業界最高峰の賞である「GPHG(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)」でも証明されています。並み居る巨大メゾンを抑え、これまでに何度も部門賞を受賞。小規模な独立系メーカーがこれほどまでに評価されるのは異例のことであり、彼らの技術力が世界トップクラスであることを物語っています。
