CHRONOSWISS (クロノスイス)
Sirius Artist
Ref.CH2893.1E-BL
クロノスイスは時計師であるゲルト・R・ラングが1983年にドイツのミュンヘンに設立した時計メーカーです。1987年に時針・分針・秒針がそれぞれ独立したレギュレーターの手巻き腕時計を発表し注目を浴びました。同メーカーは、レギュレーターやスケルトンなど数多くのシリーズを発表してきましたが、その中でも今回は「シリウス アーティスト」をご紹介させていただきます。
3針に日付表示とシンプルなフェイスですが、なんといってもこのモデルの魅力は引き込まれるようなブルーのギョーシェエナメル文字盤です。引き込まれるような鮮やかな青さが画像から伝わりますでしょうか。
エナメル文字盤は高温での焼き上げることで、釉薬を融着させる作業を繰り返し、光沢のある独特な輝きを放ちます。焼成中にヒビが入る・割れる、文字盤が歪んでしまい製品化できないことも珍しくありません。また、釉薬も粉状に近いため色ムラや凹凸のない文字盤に仕上げるためには熟練の職人による経験や繊細な感覚が必要になるため大変難しい文字盤です。
近くで見ると炎のような模様が入っておりますが、これはフラメギョーシェと呼ばれる彫り込みです。クロノスイスは100年以上前から使われていた直線用と曲線用の古いギョーシェマシンを使用し、専門の職人が1日で仕上げる文字盤はわずか30枚前後といわれています。
この作業を終えた後にエナメルの工程にはいるという完成までとても気が遠くなるような手間のかかった文字盤です。
完成した文字盤はギョーシェとエナメルの相乗効果によって透明感と濃淡があり、光の反射によって浮き出てくるフラメギョーシェはとても美しく宝石のようです。
シースルーバックにはこのメーカーならでは、と言えるコインエッジが背面までしっかりと施されています。ローターもコートドジュネーブ仕上げをした後にスケルトン加工を施し、側面を面取りしているなど同ブランドの丁寧な姿勢が見て取れます。
玉ねぎ型リューズとコインエッジの相性も抜群で側面から見てもクラシックな出で立ちとなります。
厚さ約9mmという点も腕に馴染みやすく、その意匠からフォーマルな場面で着けていただきたい1本です。
古い技法を踏襲した同モデルを店頭でもご覧ください。
ぜひ皆様のお立ち寄りをスタッフ一同心からお待ちしております。
CHRONO SWISS (クロノスイス)
Sirius Artist
Ref.CH2893.1E-BL
自動巻き、SS、ケース径:40mm、3気圧防水
価格(税込):1,336,500円
銀座三越店 上野