2025年は、クリスティアン・ホイヘンスによる「ひげゼンマイ」発明350周年の記念すべき年です。この節目に、彼の系譜を継ぐ「独立時計師とスモールメゾン」の皆様に、作品への哲学や想いを綴った「直筆レター」を添えていただきました。こちらでは、各ブランドの手紙の詳細をご紹介させていただきます。


直筆レター 日本語訳 ▶

親愛なる時計愛好家の皆さまへ

350年前の技術に今も頼っている産業は、一体どれほどあるでしょうか?楽器を除けば、時計製造は例外と言えるでしょう。

タイプ7はオイル封入式ですが、それでもこの古来のコンセプトに依拠しています。テンプとゼンマイは、時計の底部にある独立した空気室に配置されています。

しかし、タイプ7の根底にあるコンセプトは、時計の存在を忘れられるということです。どこへでも持ち運べます。最高のデザインとは、使っている間、時計の存在を忘れられるような製品なのです。

タイプ7をお楽しみください。

ベノワ

 

TYPE 7 XV Aquamarine

グレード5チタニウム
自動巻き:キャリバー : ROCS7
ケースサイズ : 41.0㎜
パワーリザーブ : 約36時間
防水性能:5気圧
世界限定80本

 


レッセンスは、2010年にベルギーのアントワープで、工業デザイナーのベノワ・ミンティエンスによって創業された、革新的な時計ブランドです。ブランド名は、「ルネッサンス(Renaissance)」と「エッセンス(essence)」を融合させた造語。従来の機械式時計の概念を打ち破り、「BEYONDHANDS(針を超えて)」をモットーに、時計が時間を表現する方法を再構築しています。

レッセンスの最も特徴的な点は、独自の機構である「ROCS」(Ressence Orbital Convex System)です。従来の針の代わりに、回転するディスクを用いて時刻を表示し、文字盤全体が常に動いているような、極めて直感的で二次元的な時間の表現を実現しています。特に「Type 3」などに代表されるモデルでは、ダイヤル側を特殊なオイルで満たし、光の屈折を最小限に抑えることで、時刻表示がガラス面に張り付いているかのような、驚くほど視認性の高い効果を生み出しています。(世界初のオイル封入式機械式時計です。)人間工学に基づいたデザインと、シンプルでミニマルな美学を追求しており、非常にモダンで洗練されたタイムピースを生み出しています。

レッセンスは、ベルギーでデザインとエンジニアリングが行われ、スイスの専門工場で製造されています。伝統的な機械式時計の技術を基盤にしながらも、現代のユーザーにとって心地よく、斬新な方法で時を告げる、ユニークな存在感を放つブランドです。

 

シェルマンオフィシャルサイト

1971年にアンティークショップとして創業したシェルマンは、パテック・フィリップをはじめとしたアンティークウォッチの名品の数々や美術工芸品ともいえるアンティークジュエリーを中心に展開してまいりました。
そして現在は、大手メゾンに属さず時計づくりに励む独立時計師のユニークな作品、独自の信念やこだわりを持って製作される現行ブランドの時計、複雑機構を搭載したクォーツ式のオリジナルウォッチの開発・製作など、アンティークの枠を越え、時代や流行を越えて受け継がれる名品をコンセプトに、幅広いジャンルの作品を取り扱っています