2024年7月3日から開催される伊勢丹新宿店[ウォッチコレクターズウィーク]にてオーストリアの独立時計師〈HABRING²〉からオスカーポインターデイト&ムーンINDIGO【ISETAN Limited Edition】が発表されます。
INDIGO=藍染めとは日本に古くから伝わる藍を使った染色技法です。
冷たい中にも深みと温もりを感じさせる藍染めの色は、世界では「ジャパンブルー」と呼ばれており、日本を代表する特別な色です。
今回、「INDEPENDENT WATCHMAKER」のキーマンに後述する藍染めの歴史をお伝えし、共感・共鳴頂いたうえでメーカーごとに独自の解釈で【INDIGO ISETAN “】をデザイン・製作頂きました。
HABRING²のMaria&Richardが“INDIGO”をイメージして完成したモデルは見る角度によってさわやかなブルーパープルの色調にも見える他のブランドでは殆どみられることがないダイヤルに仕上がっています。藍色にも藤色にも見えるダイヤルはムーンディスクに今回のテーマとなる深い“藍”=INDIGOカラーを取り入れることで全体のカラーバランスをとっているのがわかります。
機能的には現行のHABRING²のラインナップには見られないムーンフェイズとポインター式デイトの組み合わせ。時分秒針には3次元的な造形が美しいリーフハンド、ポインター式デイトの針にはアロー―ハンドと4本のハンドを備えながら煩雑さは全く感じさせません。
ブレゲ数字のアワーインデックスは立体的な鏡面仕上げされたものを使用。
ダイヤルには円心部と外周部に若干の段差を設け、円心部は艶消しのマット仕上げ、外周部はサンレイをベースにサーキュラー仕上げ、と同じ色でありながらメリハリのある仕上げを施しています。
外周の日付はホワイトのプリントで仕上げられています。
ブルー系の背景に対して、針とインデックス、ムーンはシルバー、プリント部分はホワイトと、非常に相性が良い配色です。
シンプルな装飾を好むMaria&Richardの意向でリブ仕上げや鱗装飾の無い地板は一見シンプルですが、丁寧な下処理とエッジの面取りが施され、これだけでも十分に美しいと感じます。
グラスヒュッテ様式の影響を受けた4分の3プレートを採用していますが、2番車の部分と天賦受けに肉抜き加工を施すことでムーブメント内部の動きも楽しむことも出来ます。
そして地板にネジ止めされた、“WCW 12th(ウォッチコレクターズウィーク12周年)”のプレートが特別感を演出します。
HABRING²(ハブリングツー)オスカー ポインターデイト&ムーン INDIGO
手巻き
ケース:SS
ケース径:38.5mm
防水性:5気圧防水
価格(税込み):1,320,000円
限定12本
商品のお問い合わせ:伊勢丹新宿店本館5階ウォッチ / ハブリング2
お問い合わせ先:03₋3352₋1111 大代表
- インディゴ(藍染め)の歴史
藍染めに使われているインディゴは人類が知る最古の染料と言われています。
日本には約1500年前の奈良時代に中国から朝鮮を経由して伝わったといわれています。
黒く見えるほど深く染まった深い紺色は「勝色(かちいろ)」と呼ばれ、「勝利」を意味する縁起の良い色とされ、甲冑の染め物や祝いの席などに用いられました。
鎌倉時代には武士が「勝色」を着る習慣が定着していました。
戦いでは死ぬだけでなくケガをする可能性があるため傷の化膿を防ぐ抗菌・止血作用のあるとされる藍染めの下着を着用していたといいます。その後、剣道着や武道着に藍染めが施されるようになり、明治時代には藍染めの鮮やかで深い藍色が「ジャパンブルー」と呼ばれるようになりました。