Urgos(ウルゴス)
REF:HU1132N/TC
<ウルゴス>は1920年にブラックフォレスト(黒い森)の呼び名で知られる、南ドイツのシュヴァルツヴァルト地方で誕生したクロックメーカーです。豊かな森の恵みから得た良質な木材を使い、重厚かつクラシックなホールクロックを作り続けています。
時計の大まかな発展の歴史は、塔時計(14~16世紀)、置時計(16~18世紀)、懐中時計(17世紀~19世紀)、腕時計(20世紀~)とたどれますが、ホールクロックが誕生したのは17世紀、その当時の時計産業の中心はスイスに先んじたドイツやイタリアと言われています。ウルゴスはホールクロックの全盛期、18世紀頃のドイツ・クロック伝統工芸の技術を受け継ぐ数少ないメーカーの1つです。
今回ご紹介するホールクロックはウルゴスのフラグシップモデルとなります。随所に施された美しい装飾をご紹介します。
文字盤に描かれているのはドイツに現存するお城の中で最も美しいとの呼び声が高いノイシュバンシュタイン城です。世界的なアニメーション映画のモデルとなったとも言われています。
15分ごとのチャイムと共に12時位置のかわいらしい人形が回転します。
筐体の扉など8か所に繊細な木象嵌細工が施されています。
時計の動力源となる錘は他のモデルに比べて豪華に装飾が施されています。
収納スペースが設けられているのもこのモデルの特徴です。錘の巻き鍵などを収納することが出来ます。
時計の歴史は地域のための時計、家族のための時計、個人のための時計と年代を追うごとにそのニーズが変化しており、現代では時計単体ではなく、時計と+αの機能を有したものが多くなっています。
今回ご紹介するホールクロックは、時間を知る道具としてだけではなく、設置された空間を演出する伝統的な美術品としての魅力があると言えるのではないでしょうか。
現在ではご覧いただく機会が少なくなってしまったホールクロックですが、シェルマン日本橋三越本店ではホールクロックを常時展開しております。
ぜひ、実物をご覧いただき、写真だけではお伝えしきれない美しさをお楽しみください。
URGOS(ウルゴス)
HU1132N/TC
手巻き、素材:ウォルナット仕上げ(象嵌細工)、ガラス、真鍮にゴールドメッキ
サイズ : 全長208cm×幅88cm×高さ35cm、パワーリザーブ :5日間
機能:チャイム3曲(ウエストミンスター、セントミカエル、ウィッテングトーン)
夜間鳴り止め機能付き
価格(税込):5,500,000円
日本橋三越店 小林啓太