LANG & HEYNE
ANTON
ザクセン宮廷時計の伝統的造りを貫く<ラング&ハイネ>。同社が本拠地を構えるのはドイツの古都ドレスデンです。19世紀におけるドレスデンの時計職人は、オーダーメイドの時計や極めて少ない生産数の時計を特別な顧客のために製作していました。その当時の時計文化をそのまま引き継ぎ、パーツの95%を自社生産するマニュファクチュールとして2001年にマルコ・ラングとミルコ・ハイネにより創設されました。時間と手間を惜しみなくかけ手作業で製作された時計は、そのクオリティの高さから全モデルを合わせても年産50本程度しか製作することができないほどです。まさに息をのむ美しい芸術作品とも言えます。
同社のモデル名にはザクセンの歴代王や皇帝の名前が付けられています。このモデルはザクセン王国第2代国王「der Gutige(温厚王)」と言われたアントン王の名を冠したモデルです。ゲオルクに次ぐレクタンギュラー・ケースにフライングトゥールビヨンを搭載。文字盤には高温で焼成する伝統的なグランフー・エナメルダイヤルを使用。非常に美しい芸術的な仕上がりです。
フライング・トゥールビヨンは、1920年ドイツ人時計師アルフレッド・ヘルヴィグがグラスヒュッテで開発したことで、ドイツらしい伝統的な機能ともいえます。裏から見ると地板の開口部が狭く組み立てが困難なことが容易にわかります。琴座型と呼ばれる独特なケージの中心にある部品は、独自の緩衝装置で美しさへのこだわりがうかがえます。そのケージを止めている3本のネジの中で青色のネジは秒針の代わりになります。
また、ムーブメントは19世紀の古典的なつくりを継承し、スチールのパーツは手作業によるブラック・ポリッシュが施され、地板には「銀のしごき密着」という豚毛を使用し粒状の粉末でパーツをしごきザラザラとした質感の仕上げが施されています。
歯車にはサンバースト仕上げだけでなく、歯先にまで面取りをするなど、全てのパーツに息をのむ美しさと職人の誇りを感じさせます。
ネジひとつをとっても、あまりにも丁寧な仕上げのため1日に15本程度しか作ることのできないというこだわり様です。
全てにおいて、伝統を重んじ最高品質を求める、それがラング&ハイネです。
そうして製作された時計は、見るものすべての人に感動を与え魅了するのではないでしょうか。
この機会に、是非、お手に取ってご覧ください。
LANG & HEYNE
ANTON
手巻き、K18RG、防水性:3気圧、ケースサイズ:縦40.0×横32.0mm
ワンミニット・フライング・トゥールビヨン、パワーリザーブ:約55時間
価格税込:18,150,000円 ※2022年10月現在
日本橋三越店 数藤