Dornblüth & SohnD.ドルンブルート&ゾーン)

Caliber 99.5

 

1999年ドイツ北部のカルベで創業し、親子で営む<D.ドルンブルート&ゾーン>。今回は彼らのラインナップの中でも複雑なタイプであるCaliber 99.5をご紹介いたします。

ドイツの時計というと、グラスヒュッテをイメージされる方も多いかもしれません。実際にドルンブルートで中心となっているディルク氏も、グラスヒュッテの時計学校を卒業した経歴を持ち、彼らの手掛ける時計は、アラビア数字の見やすい計器的なデザインや、3/4プレートをベースとしたムーブメントなど、一般的にドイツ時計としてイメージされる要素にあふれています。

 

機能的にはパワーリザーブ、デイト、センターセコンドの配置された文字盤は、シルバーを素材に用いて作られています。デザイン的には、かつての船舶等で用いられたマリンクロノメーターやデッキウォッチをモチーフに作られ、計器をイメージさせる非常に見やすいデザインです。青焼きを施した針も針先をカーブさせており、昔ながらのつくりを踏襲しています。

 

ケース厚は12.5mmとかなりのボリュームを持ちます。このメーカーの特色として、ムーブメント、文字盤、針だけでなくケースも自社で製造している点が挙げられます。スリーピース構造のケース側面は、ベゼルや裏蓋のサイドを磨き変化をつけており、シンプルなデザインながら質感は良好です。

 

ムーブメントはユニタスの6497をベースに、大きく改良を加えており、プレートの部分も含め新たに作成されています。3/4プレート、穴石のシャトン止め、彫金の施されたテンプ受けなど、ドイツ時計らしさを感じさせる仕上げとなっています。

 自社での生産にこだわり、古い工作機器を用いて製造するため、月産約10本と限られた数量である彼らの時計、その質感をぜひ店頭でご覧ください。

 

 

D.Dornblüth & Sohn(D.ドルンブルート&ゾーン)

Caliber 99.5

手巻き、SS、ケース径:42.0㎜、防水性:3気圧防水

 価格(税込):1,562,000

 

 日本橋三越店 竹下

シェルマンオフィシャルサイト

1971年にアンティークショップとして創業したシェルマンは、パテック・フィリップをはじめとしたアンティークウォッチの名品の数々や美術工芸品ともいえるアンティークジュエリーを中心に展開してまいりました。
そして現在は、大手メゾンに属さず時計づくりに励む独立時計師のユニークな作品、独自の信念やこだわりを持って製作される現行ブランドの時計、複雑機構を搭載したクォーツ式のオリジナルウォッチの開発・製作など、アンティークの枠を越え、時代や流行を越えて受け継がれる名品をコンセプトに、幅広いジャンルの作品を取り扱っています