Habring²(ハブリング2)
Foudroyante-felix(フドロワイヤント フェリックス)
オーストリア発の独立時計師として、リチャード・ハブリングが妻のマリアと共に設立した〈Habring2/ハブリング2〉。彼らの作り上げる時計は年間200本と限られるものの、独自性の高い機構を備えたシンプルなデザインで高い評価を得ています。今回はそんな彼の代表的な機構である、フドロワイヤントをご紹介します。
このモデルの特徴は何といっても9時位置にある1秒で1周するフドロワイヤント機構にあります。フランス語で“電撃的な, 目くらむほどの”を意味する言葉通り、高速で回転する針の動きは、遠目からでも目を惹きます。
もう一つの特徴はセンターセコンドが1秒刻みで運針する、ジャンピングセコンドです。2005年に、彼らがジャンピングセコンドとして最初のモデルで用いたのは過去にDOXA等で用いられたシェザード社の116というオールドムーブでしたが、現在は独自のムーブを開発し現在のモデルに至っています。フドロワイヤントとジャンピングセコンド両方を用いたモデルは世界初であり、彼らのアイコンとも言える機構になります。
ムーブメントはメイド・イン・オーストリアの自社ムーブであるA11FDを使用。中央部にはジャンピングセコンドを制御する機構を覗き見ることが出来ます。
シンプルなデザインながら、秒針、分針の針先は往年のモノづくりに習い、カーブがかけられています。これはリチャード自身が古典的なモノづくりへの造形も併せ持つことを示す一つの例です。
シンプルに複雑機構をまとめた彼らの作品、ぜひお手に取ってお楽しみください。ご来店をお待ちしております。
Habring²(ハブリング2)
Foudroyante-felix(フドロワイヤント フェリックス)
手巻、SSケース、直径:38.5㎜、約45時間パワーリザーブ、3気圧防水
価格:1,100,000円(税込)
日本橋三越店 竹下