機械式時計の中でも趣味性の高い手巻時計。
約100年前に自動巻の腕時計が世に生まれ、その後広く一般化するまで、時計と言えば手巻時計が中心でした。手巻時計は手動でゼンマイを巻かなければ動いてくれません。これを手間ととらえる方もいます。しかし、そのひと手間こそが手巻時計の特徴でもあり、道具として愛着の湧きやすさから、少数派となった現在でも根強いファンがいるのも事実です。
今回、日本橋三越店では手巻時計の魅力ともいえる、「ゼンマイを巻く愉しみ」に焦点をあて、様々なブランドの手巻時計を集めました。ゼンマイを巻上あげる際の、「見る」「聴く」「感じる」3つに焦点をあて時計それぞれの個性をお伝えします。
●「見る」
モリッツ・グロスマン / アトゥム エナメル文字盤
全体的に施された伝統的な手仕事による美しい装飾、テンプ受けの細かいハンドエングレービングなど、非常に見ごたえのあるムーブメントです。直径14.2mmの大きなテンワは5振動でゆっくりと動き、見る者を吸い寄せる魅力があります。
●「聴く」
ウルバン・ヤーゲンセン / リファレンス1140L PT
巻き上げた際の音が非常に美しく聞こえるモデル。その高い音色はベルのようで、ゆっくりと巻き上げると反響してさらに愉しめます。
●「感じる」
エルウィン・サトラー
手巻の元祖ともいえる機械式クロックは、文字盤の穴に鍵を差し込み巻き上げを行います。隅々まで磨き上げられた歯車のもたらす操作感は、手間をかける必要がない電池式では味わえない贅沢なものといえます。
取り上げたモデル以外も様々な時計のご用意がありますので、「Dear Watch Lover,」の“WATCH”でスタッフおススメの手巻時計をご紹介していきます。
ぜひこの機会に日本橋・三越店へのご来店をお待ちしております。
- 「ゼンマイを巻く愉しみ」
期間:8月25日(水)から9月22日(火)
場所:日本橋三越本店 本館6階 ウオッチギャラリー
展開ブランド
ATELIER DE CHRONOMÉTRIE / CORUM / CZAPEK / D.DORNBLUTH&SOHNE /
GRONEFELD / HABRING2 / HENTSCHEL / KUDOKE / LANG & HEYNE /
MORITZ GROSSMANN / NOMOS GLASHÜTTE / THOMAS NINCHRITZ /
PEQUIGNET / URBAN JÜRGENSEN / WEMPE /
ERWIN SATTLER/ KIENINGER / LEPEE / URGOS