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8月15日(土)に日本橋三越本店にて開催される「CZAPEK 10周年 レア・パートナー特別イベント」。CEOザビエル氏の来日を目前に控え、事前の期待感も高まっております。

今回は、連載の番外編として、チャペックの歩んできた驚異的な歴史を象徴する、現在はすでに完売となってしまった「2つの伝説的なタイムピース」をご紹介します。 これらはレア・パートナーの皆様の手元で大切に時を刻んでいるため、現在は店頭に並ぶことのない「参考商品」ではございますが、チャペックの工芸美学を語る上で欠かせない、偉大な金字塔です。

復興10年で駆け抜けた、スモールメゾンのすさまじき進化

時計製造の歴史において、ブランドの「復活(ルネサンス)」からわずか10年という歳月は、通常であればひとつの自社製ムーブメントを安定して生産するだけでも精一杯の期間です。

しかし、チャペックがこの10年で成し遂げた軌跡は、まさに目を見張るものがあります。 彼らは少量生産のスモールメゾンでありながら、時計の最高峰である「トゥールビヨン」を制覇し、さらに今回のテーマである超複雑機構「ラトラパント(スプリットセコンド・クロノグラフ)」を独自に開発。それだけに留まらず、8日巻きロングパワーリザーブ、そして独創的なディスク表示を持つ「Time Jumper(タイム・ジャンパー)」など、難度の高い機構を次々と形にしてきました。

さらにクラフトマンシップ(技巧)の面においても、伝統的な「エナメル」や「ギョーシェ」はもちろん、極めて高難度な透かし七宝「プリーク・ア・ジュール」に至るまで、驚くべきスピードでその技術を自らのものにし、モダンなオープンワークへと昇華させてきたのです。

そのチャペックが、ラグジュアリースポーツの枠組みを超えて発表した初のスプリットセコンドモデルが、「アンタークティック・ラトラパント アイスブルー」でした。

ダイヤル側に開示された、オープンワークという「劇的舞台」

この時計の最大の魅力は、なんといっても文字盤(ダイヤル)をあえて廃し、すべての複雑なクロノグラフ機構を表側から鑑賞できるようにした「オープンワーク」の設計にあります。

通常、裏蓋側に隠されているクロノグラフのレバーや、10時30分位置のボタンを押した瞬間に作動するスプリットセコンドの「クランプ(2つのアームが瞬時にホイールを固定する様子)」など、通常は見ることのできないメカニズムの精緻な動きが、サファイアクリスタルのすぐ下でダイナミックに繰り広げられます。

中央には、特許取得済みのスプリットセコンド機構を支える「トライポッド(三脚)・ブリッジ」が配され、圧倒的な立体感を演出しています。 そして、高級スプリットセコンドにのみ許された「2つのコラムホイール」。これが作動時に噛み合う瞬間を、肉眼で直接確かめることができるのは格別の歓びです。

さらに、エネルギーの伝達効率と美的な調和を追求するため、あえて「水平クラッチ」を採用。繊細なショットブラスト仕上げや手作業による面取りが施されたブリッジの隙間を、流れるように時が滑り、ボタンを押すたびに指先から心地よいソリッドな手応えが伝わります。

これらすべての機構美を、南極の氷山や澄み切った海を想起させる「フュメ・アイスブルー」のサファイアリングがエレガントに引き締めています。

 

●アンタークティック・ラトラパント アイスブルー 仕様

ムーブメント:自動巻き、自社製キャリバーSXH6、振動数28,800回/時(4Hz)、パワーリザーブ約60時間、ゴールド製ローター

機能:スプリットセコンド・モノプッシャー・クロノグラフ

ケース:ステンレススティール、直径42.5mm、厚み10.5mm(グラスボックス含むと15.3mm)

限定本数:世界限定99本

 

 

記念モデル
マジックアワーの光を宿した「HOPE」

そして、このアイスブルーに続き、日本におけるパートナーシップの歴史的節目を祝うために、チャペックが奇跡のような美しさで仕立て上げたのが、「アンタークティック・ラトラパント HOPE」です。

この「HOPE」が宿す美しさは、今見ても言葉を失うほど幻想的です。 時計の文字盤を囲むサファイアリングには、美しい夕日が沈んだ直後、空が劇的なグラデーションに染まる一瞬の奇跡「マジックアワー」の夕景が表現されています。

太陽が沈んだ名残を示す黄金色の光(イエロー)から、空に溶け出す温かなオレンジ、燃えるような赤、そして夜の帳が降りる手前の麗しいパープルからディープブルーへと、静かに、しかしドラマチックに光が溶け合っていく色彩のファンタジー。

一日の終わりを告げる美しい夕焼け。それは、今日という満ち足りた時間に感謝を捧げるとともに、静かな夜の先にある「明日という新しい一日への希望」を指し示す、最も情緒的な時間帯です。チャペックは、この素晴らしいマジックアワーの光の変遷を、サファイアリングの息を呑むような色彩美によって時計の中に封じ込めました。まさに「オブジェ・ダール(芸術作品)」としての最高峰です。

高度なサヴォアフェールを極めたスケルトンのメカニズムと、幻想的なサンセットのグラデーションの対比は、見る者の心を深く揺さぶり、手元を眺めるたびに、物理的な時間を超えた、心が震える特別な瞬間(カイロス)へと私たちを誘ってくれます。

●アンタークティック・ラトラパント “HOPE” 仕様

機能・機構:スプリットセコンド・モノプッシャー・クロノグラフ

ケース:ステンレススティール、直径42.5mm、厚み10.5mm(グラスボックス含むと15.3mm)
ダイヤル:マルチカラー・グラデーション・サファイアリング

限定本数:日本限定生産

 

 

8月15日、日本橋三越本店にて「チャペックの軌跡」に想いを馳せる

ご紹介した「ラトラパント アイスブルー」と、「HOPE」。

いずれも、世界中のコレクターが探し求め、すでに完売となってしまった伝説のモデルですが、これらはチャペックが10年で培ってきた「職人のサヴォアフェール」や「宇宙の法則を閉じ込めたオブジェ・ダールとしての価値」を最も純粋に体現している作品です。

8月15日(土)のCEOザビエル氏来日イベント当日、日本橋三越本店 cal.BARにて開催される特別な時間(カイロス)。 こうした過去の名作たちの物語や、チャペックが未来へと繋ぐ時計製造の哲学について、ぜひザビエル氏とともに、心ゆくまで語り合いましょう。

皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。

シェルマンオフィシャルサイト

1971年にアンティークショップとして創業したシェルマンは、パテック・フィリップをはじめとしたアンティークウォッチの名品の数々や美術工芸品ともいえるアンティークジュエリーを中心に展開してまいりました。
そして現在は、大手メゾンに属さず時計づくりに励む独立時計師のユニークな作品、独自の信念やこだわりを持って製作される現行ブランドの時計、複雑機構を搭載したクォーツ式のオリジナルウォッチの開発・製作など、アンティークの枠を越え、時代や流行を越えて受け継がれる名品をコンセプトに、幅広いジャンルの作品を取り扱っています