ドイツの独立時計師ステファン・クドケ氏率いるKUDOKE(クドケ)より、時計愛好家の心を揺さぶるニュースが届きました。クドケ氏は時計製造を「時間、職人技、そして姿勢の相互作用」であると定義しており、今回発表された新作はその哲学を濃密に反映したモデルとなっています。
世界限定20本の特別版「KUDOKE 3 Nocturne」
新たに発表された「KUDOKE 3 Nocturne(ノクターン)」は、独自の装飾技法である「Flakes(フレーク)」エングレービングと、深みのある「ダークダイヤル」を融合させた世界限定20本の稀少なタイムピースです。2020年に発表された「KUDOKE 2 Nocturne」の系譜を継ぐこのモデルは、静寂の中でこそ真価を現す美学を鮮烈に体現しています。
「ノクターン(夜想曲)」という言葉は、一般的に静寂な夜の空気感や叙情的な情景を表現する音楽用語として親しまれていますが、本作においてこの名称が意味するのは、単なる色彩としての「黒」ではありません。それはあえて注目を浴びようとしない、控えめで洗練された表現のあり方そのものです。派手な装飾を削ぎ落とし、細部をじっくりと見つめることで初めて職人の技巧が浮かび上がるその姿は、まさに静まり返った夜に深く響き渡る名曲のように、持ち主の感性に静かに語りかけます。
独創的な機構とカラーのコントラスト
「KUDOKE 3」の象徴とも言える、3本のアームを持つ特殊な時針が3分割されたアプライドプレートの間を移動して時間を刻む独創的な機構はそのままに、本作ではさらなる色彩の妙が加えられました。光の反射を巧みに抑えるマットなサンドブラスト仕上げのケースや、暗いトーンの範囲内で繊細な色の差異を表現したダークダイヤル、そして全体を統一するモノクロームなコンセプトが、その深遠な世界観を形作っています。ガルバニック・ブラックで仕上げられた上部ダイヤルと、ブラックゴールド処理が施されたベースダイヤルを採用することで、同系色でありながらも豊かな奥行きが生み出されています。

静寂の中に宿る新たな職人技「Flakes」
KUDOKEのDNAにおいて、ハンドエングレービングは常に中心的な役割を担ってきました。今回新たに加わった「Flakes(フレーク)」という装飾技法は、金属の表面から小さな破片を少しずつ切り出すことで、光を繊細に反射する生き生きとした質感を生み出すものです。このプロセスには最高レベルの精度と熟練の経験が求められるため、一つひとつのエングレービングが世界に二つとない一点ものとなります。

伝統を未来へ繋ぐマニュファクチュールの姿勢
ステファン・クドケ氏が20年以上前に「自分の時計を作る」という夢を掲げ、2007年に独立を果たしてから、彼は常に伝統的な時計製造の専門知識を保存し、次世代へ繋ぐことを大切にしてきました。名門ブランドで研鑽を積んだ彼の情熱は、現在、ザクセン州ヴァイファの新しいマニュファクチュールで働く従業員とともに、日々の丹念な手作業へと注ぎ込まれています。世界限定20本という稀少な「KUDOKE 3 Nocturne」は、単なる技術的なバリエーションではなく、彼らが追求する「職人技」という名の芸術が結実した、一つの到達点と言えます。
こちらのモデルにつきましては、下記よりお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
日本橋三越本店 本館6階 ウォッチギャラリー/シェルマン TEL: 03-6225-2134
伊勢丹新宿店 本館5階 ウォッチ / クドケ TEL: 03-3352-1111 大代表
銀座三越 本館6階 / シェルマン TEL:03-6228-6911

KUDOKE 3 Nocturne
ケース素材:ステンレススチール
ケースサイズ:直径39 mm、厚さ9.8 mm
防水性能:5気圧
ムーブメント:手巻き(キャリバー1)
振動数:28,800回/時
パワーリザーブ:約46時間
価格:2,805,000円税込(予価)
