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8月15日(土)に日本橋三越本店にて開催される「CZAPEK CEOザビエル氏来日特別イベント」。10周年のマイルストーンをレア・パートナー(オーナー様)の皆様と共にお祝いするこの特別な日に向け、事前にブランドの深淵な美学を紐解くブログ連載企画。その第2弾となる今回は、現代の独立時計製造シーンにおいて、ひとつの決定的な「答え」を提示した稀有なマスターピースにスポットを当てます。
今回の主役は、「アンタークティック・レヴェラシオン(Antarctique Révélation)」です。
「Révélation = 啓示、開示」の名を冠したこの時計は、チャペックのアイコンであるラグジュアリースポーツに、前衛的な建築(アーキテクチャー)の要素を持ち込んだ、工芸品と芸術作品(オブジェ・ダール)の境界線上に位置する傑作です。
「見せる」ためではなく、「構築」するための反転設計
多くのスケルトンウォッチは、既存のムーブメントの地板やブリッジを肉抜きし、内部の歯車を「露出させる(見せる)」というアプローチをとります。しかし、チャペックがこの「レヴェラシオン」で行ったのは、そうした表面的な装飾とは全く異なる、「ムーブメント構造そのものの完全な再設計」でした。
ベースとなったのは、チャペック初の完全インハウス自動巻きキャリバー「SXH5」です。対称性の美学を極めたこの高精度ムーブメントの仕上げを、「どうしても着用している間も、いつでも手元で眺めていたい」というレア・パートナーたちの熱い切望から、この開発プロジェクトは始動しました。
しかし、チャペックの設計チームは単に裏蓋から見える景色を文字盤側に持ってくるだけでは満足しませんでした。彼らは、通常は裏側に隠されているエスケープメント(脱進機)や、リューズを引いた瞬間に作動するストップセコンド(秒針停止機構)のメカニズムを、ダイヤル側(表側)に配するためにムーブメントを完全に「反転(リバース)」させた新たなキャリバー「SXH7」を開発したのです。

時を刻む脱進機の微細な往復運動や、時間合わせの瞬間に動きを止めるレバーの挙動。それらすべてが、着用者の目の前で生き生きと繰り広げられます。これは、機械式時計という小さな箱の中に閉じ込められた「物理的な真理」を視覚的に体験できる、極めて知的な仕掛けと言えるでしょう。
40.5mmのケースが描く、吸い込まれるような立体美
「レヴェラシオン」を実際に手首に乗せたとき、多くの愛好家が不思議な感覚に包まれます。 ケース径は「40.5mm」と、アンタークティックのアイコニックなプロポーションを守っているのに対し、視覚的には一回りスマートに、そしてコンパクトに感じられるのです。

その理由は、文字盤の極限まで施されたスケルトナイズによって生まれる「圧倒的な奥行き(立体感)」にあります。 本来、金属の塊であるはずのムーブメントは徹底的に肉抜きされ、複数のブリッジが重なり合うだまし絵(トロンプ・ルイユ)のようなレイヤー構造を形成しています。この立体的なアーキテクチャーがダイヤル中央に「空間の広がり」をもたらし、着用者の視線を外側から中心のミクロの美しい構造へと、吸い込むように引き込んでいくのです。
さらに、この驚異的な構造美を内包しながらも、ケースの厚みはわずか「10.6mm」という極めて薄いプロポーションバランスを実現しています。 リサイクル950プラチナ製のマイクロローターを搭載した自動巻きでありながら、手首にしっとりと沿うこの薄さは、チャペックが誇る高度なサヴォアフェール(高度な匠の技)の証です。ステンレススチール製の一体型ブレスレットのしなやかな装着感と相まって、着用していることを忘れてしまうほどの軽やかさを誇りますが、ふと手元に目を落とすたびに、その静かで落ち着きのあるフォルムとダイナミックなメカニズムの表情に心を奪われることになります。
4:30位置に配された、透明なサファイアクリスタル製のリングを用いたスモールセコンド表示も、全体の透明度を遮ることなく視認性を確保するための、過剰なまでにブラッシュアップされたディテールのひとつです。
10時位置に潜む「黄金の蜂」が語る歴史の伝承
この前衛的なメカニズムを凝視すると、10時位置の奥に、密やかに佇む「黄金のハチ」の紋章に気づくはずです。
このハチのエンブレムは、チャペックの「ポワンソン・ド・メートル(Master Seal:主の刻印)」です。 時計の歴史を遡ると、1850年代、創業者フランソワ・チャペックはナポレオン3世から「宮廷御用達時計師」の栄誉を授かりました。ナポレオン帝国(フランス帝国)の最古の象徴であり、古来より「復活」と「永遠」を意味する蜂のシンボル。チャペックは自らのブランドの「復活(ルネサンス)」の誓いとして、この伝統的なエンブレムを現代に蘇らせました。
超モダンなスケルトンアーキテクチャーの隙間に、19世紀の宮廷の記憶を宿す「黄金のハチ」が密かに息づいている。このタイムレスなコントラストこそ、私たちがチャペックの作品に「ただの消費財ではない、時を超えて受け継がれる文化」を感じる理由なのです。

8月15日、日本橋三越本店にてお待ちしております
世界でわずか100本しか製造されない、極めて稀少な「アンタークティック・レヴェラシオン」。
なぜ、CEOのザビエル氏は、ほぼ毎年こうして日本の日本橋三越cal.BARを訪れ、お客様と対話を重ねるのでしょうか。 それは、シェルマンに集う日本のコレクターの皆様が、単なるスペックや、一時的な珍しさだけで時計を見るのではなく、その背景にある「職人のサヴォアフェール」や「宇宙の法則を閉じ込めたオブジェ・ダールとしての価値」を、どこよりも深く、そして誠実に理解してくださるからに他なりません。
8月15日(土)ザビエル氏の持つ熱気と、皆様との対話が交差する特別な時間。
ダイヤルの奥に広がる美しい「啓示(レヴェラシオン)」を目の当たりにしながら、共に豊かな時の物語を語り合いましょう。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。

Antarctique Révélation 仕様
ムーブメント:自動巻き、自社製キャリバーSXH7、25石、
パワーリザーブ約60時間、
リサイクル950プラチナ製マイクロローター
機能:時、分、秒(4:30位置スモールセコンド)
ケース:ステンレススティール、直径40.5mm、厚み10.6mm
防水機能:12気圧防水(120m)
限定本数:世界限定100本


