針を持たず、回転する3つのリングによって時を表現する。そんな独自の時計哲学で世界中の愛好家を魅了するフランス・パリ発の独立系ブランド「トリローブ(Trilobe)」。今回、同ブランドの大きな転換点であり、初となるステンレススティール製ブレスレット仕様のスポーツシックウォッチ「トランテ=ドゥ(Trente-Deux)」について今回ご紹介いたします。
一見すると、現代的なラグジュアリースポーツの装い。しかし、そのディテールを紐解けば、独自の美学と飽くなきクラフトマンシップが細部にまで凝縮されています。

パリの創造性を宿す、独創的なタイムディスプレイ
トリローブを象徴する最大の特徴が、針を一切使わない独自の時刻表示です。文字盤上に配された「時・分・秒」を示す3つのディスクがそれぞれ回転し、固定されたインジケーターが現在の時刻を指し示すという、極めて詩的なアプローチを採用しています。
この「トランテ=ドゥ」では、外周に時、内周に「8」の字を描くように配置された分の表示とスモールセコンドのディスクが、絶妙な立体感をもってレイアウトされています。文字盤は、マットなサンレイ仕上げのベースに、グレイン加工が施された時分ディスク、そしてアジュラージュとクロ・ド・パリギヨシェという伝統技法を組み合わせた秒ディスクが重ねられ、光の当たる角度によって異なる豊かな表情を見せてくれます。

初となる自社製ムーブメント「Cal. X-Nihilo」の美学
このモデルを語る上で外せないのが、ブランド初となるマニュファクチュール(自社製)自動巻きムーブメント「Cal. X-Nihilo(エクス・ニヒロ)」の搭載です。
サファイアクリスタルのケースバックから覗くその姿はタングステン製のオープンワークローターが軽やかに回転し、その奥には伝統的な時計製造へのオマージュを感じさせる大型のテンプと、それを支える美しいブリッジ。地板やブリッジには温かみのあるローズゴールドプレート処理が施され、さらに職人の手仕事による丁寧な面取りやブラックポリッシュが施されており、現代的な外観とは裏腹に、極めて古典的で上質な雰囲気を醸し出しています。

完璧な一体感をもたらす、こだわりの外装設計
「トランテ=ドゥ(フランス語で『32』)」という名は、パリのオペラ通り32番地にある彼らのクリエイティブ・スタジオの住所に由来します。その名が示す通り、外装デザインも一からこだわり抜かれて設計されました。
直径39.5mm、厚さ10.15mmという絶妙なサイズ感の316Lステンレススチールケースは、手首に吸い付くようにフィットします。ケースの右側にはリューズガードが備えられていますが、あえて左側にも対称となる“ウィング(翼)”のような意匠を設けることで、時計全体の美しいシンメトリー(左右対称)を表現。サテン仕上げと鏡面仕上げ(ポリッシュ)が巧みに組み合わされた一体型ブレスレットは、しなやかに腕に馴染み、日常のあらゆるシーンで洗練された存在感を放ちます。
他とは一線を画す独自のアイデンティティを持ちながら、毎日を共にするスポーツウォッチとしての高い完成度を誇る「トランテ=ドゥ」。時計を単なる「時間を測る道具」ではなく、「時を感じるアート」として楽しみたい方に、ぜひお手に取っていただきたい傑作です。
受注品となりますが、現在伊勢丹新宿店では実機をご覧頂けます。
是非この機会に店頭にてご覧くださいませ。

TRILOBE Trente-Deux
ムーブメント:自社製自動巻きキャリバー Cal. X-Nihilo
パワーリザーブ:約42時間
ケース・ブレスレット:ステンレススティール
ケース径:39.5mm、厚さ10.15mm、
防水性能:5気圧防水
価格:3,960,000円税込 ※2026年7月現在
シェルマン伊勢丹新宿店 坂巻

