ドイツ・フランクフルト出身の独立時計師ステファン・クドケ氏。
先日お伝えの通り、AHCI(独立時計師協会、通称アカデミー)の正会員になったことで現在、注目を浴びている時計師の一人です。
今回は、彼のKUNSTwerk(ドイツ語でアートワークの意)中での代表作の1つKudOktopus(クドクトパス)をご紹介致します。
クドクトパスはクドケ氏の独創性と手彫りの技術を感じて頂けるタコのモチーフが印象的な時計です。タコ足がうねって広がる様が見事に表現されており、時計でありながら工芸品的な要素も強い作品となっています。<KUDOKE>+<octopus>=「KudOktopus」というユニークなネーミングにも独自性が垣間見えます。
厚さ数ミリの文字盤の中で彫りの高低差をつけることでモチーフの立体感や躍動感が感じられる今作品はまさにクドケ氏のKUNSTwerk(アートワーク)を堪能できる逸品です。
KUDOKEの時計はデザインの考案からはじまり、ムーブメントの肉抜き、パーツの仕上げ、メッキ、彫金までの全てをクドケ氏一人で行っています。構想から製作までを一人で成立させることができる彼は時計師の中でも非常に稀有な存在です。
裏側もプレートやブリッジがタコの足のようにスケルトン化されており、ムーブメントとエングレーブを双方楽しむ事ができます。ベースムーヴメントはユニタス6498を使用しておりケース直径は42㎜です。
手作業から生み出される独特の温かみを感じる作品。。。是非、KUDOKEの時計はお手に取ってご覧頂く事をお勧め致します。
シェルマン伊勢丹新宿店 細谷