HERMLE

23052 - 740340

 ドイツ南部のビュルテンベルグに拠点を置くヘルムレは、1922年にフランツ・ヘルムレによって設立されました。伝統的な機械式のホールクロックやテーブルクロックのケース製造、細かなパーツ作成から組み立てに至るまで、全工程を自社工場にて一貫生産しています。この一貫した作業が可能なクロックメーカーは世界の中でも希少です。

今回ご紹介するテーブルクロックは機械式のもので、専用の巻き鍵を使い、ゼンマイを巻きあげることで7日間動き続けます。現代ではクォーツ式がその手軽さと正確さで主流となっていますが、機械式には手をかける愉しさと、そこから生まれる愛着があります。

 

クォーツ式にはない機械式の魅力としては、ムーブメントの美しさが挙げられます。特にクロックの場合、限られたスペースで設計される腕時計とは違い大きさの制約が少ないため、立体的で迫力のあるムーブメントを搭載することが可能です。

 

このモデルはガラスケースに収められているため、美しいパーツとその動きを、全方位から鑑賞することができます。

 

腕時計だと制作の難しさと高額な価格設定のため希少性が高い「鳴り物系」ですが、クロックではハンマーとゴングのスペースを確保しやすいため、多くのモデルに搭載されています。ご紹介のモデルでは1時間おきに鳴る時報と、15分おきに鳴るチャイムの2つを搭載しています。チャイムのメロディーはロンドンにある時計台(ビックベン)が奏でるウェストミンスターの鐘です。ウェストミンスターの鐘は学校のチャイムでもお馴染みです。

機械式クロックは、時間を知るための道具としてだけでなく、そのデザイン性や内部の構造を見て楽しむインテリアとしてもお楽しみいただけます。また、アナログな構造だからこそ、メンテナンスをすることで長く次世代に引き継ぐことも可能です。

 

時計のゼンマイを巻き上げる、ゆったりとした時間をぜひお楽しみください。

 

HERMLE (ヘルムレ)

23052 - 740340

手巻き

素材 : 真鍮にニッケルメッキ、ガラス

サイズ : 高さ17cm×17cm×奥行18.5cm

パワーリザーブ : 7日間

機能:時報、チャイム(ウェストミンスター) *夜間鳴り止め装置あり

価格(税込)495,000

 

日本橋三越店

小林啓太

 

シェルマンオフィシャルサイト

1971年にアンティークショップとして創業したシェルマンは、パテック・フィリップをはじめとしたアンティークウォッチの名品の数々や美術工芸品ともいえるアンティークジュエリーを中心に展開してまいりました。
そして現在は、大手メゾンに属さず時計づくりに励む独立時計師のユニークな作品、独自の信念やこだわりを持って製作される現行ブランドの時計、複雑機構を搭載したクォーツ式のオリジナルウォッチの開発・製作など、アンティークの枠を越え、時代や流行を越えて受け継がれる名品をコンセプトに、幅広いジャンルの作品を取り扱っています