KUDOKE(クドケ)
Kudoke2(クドケ2)
独立時計師ステファン・クドケ氏が、ドイツ・フランクフルトにて2007年に立ち上げた<KUDOKE>。2018年には初の自社ムーブメント「Kaliber1」を発表し、2019年には独立時計師協会(通称:アカデミー)の準会員へと選出され、現在はドレスデンで製作をしています。
ご紹介するモデルは2019年のGPHGで、“Petite Aiguille” Prize(小さな針賞)を受賞した「KUDOKE 2」です。2針というシンプルな機能にも関わらずデイ&ナイトディスクが12時位置に配されたユニークなモデルです。
ドーム型のデイ&ナイトディスクの太陽や月の模様は、彫金師でもあるステファン・クドケ氏のハンドエングレービングによって施されている為、同じモデルでも微妙に表情が違います。
ハーフハンターケースの懐中時計の針にインスパイアを受けデザインされた無限「∞」を意味するインフィニティハンド。青焼きの針が白い文字盤上で深いブルーに滑らかに輝きます。一見普通の白い文字盤に見えますが、よく見るとパウダースノーのように表面がキラキラと美しく輝く加工がされています。
ケースサイドのフォルム。ドイツ時計らしいボリュームがありますが、ラグは腕に沿うようカーブを描きつつ、時計のサイズも39㎜と比較的小ぶりな為、装着感は良いのではないでしょうか。
自社製手巻きムーブメント「KALIBER 1-24h」搭載。プレートに施された梨地仕上げは、通常サンドブラスターという機材で加工するのですが、こちらはクドケ氏の手作業により仕上げられています。細かい石を混ぜたオイルにプレートを浸し、指でゆっくり擦り上げていくという地道な作業により、独特な質感が生まれています。
イギリス製の古い懐中時計のムーブメントから着想を得て、天府受けを中心から伸びるように配置。そのブリッジにも氏による繊細なエングレービングが施されています。
ここまで手の込んだ独立時計師のGPHG受賞作品が、この価格で実現されたことも、称賛に価すると言えるのではないでしょうか。ぜひ、店頭にてご覧ください。
KUDOKE(クドケ)
Kudoke2(クドケ2)
手巻き(Kaliber 1-24H)、パワーリザーブ:46時間、28,800A/h、SS、ケース径:39.0mm(厚さ10.7㎜)、5気圧防水
税込価格:1,210,000円
日本橋三越店 園田