Speake-Marin(スピーク・マリン)
Serpent Calendar(サーペントカレンダー)
英国出身の独立時計師である、ピーター・スピークマリン氏が立ち上げた<スピーク・マリン>ですが、自らのブランドを立ち上げる際に作成した、“ファンデーションウオッチ”と呼ばれる懐中時計をベースに作品作りをしてきました。
いかにも英国という雰囲気を持つ大振りなスペード針は、ピーター氏がアンティークの修復を行う際に数多く見た、イギリスの懐中時計からはモチーフをとったものと思われます。グラン・フー・エナメルではないものの、古典的なローマ数字を配したラッカーの文字盤は非常になめらかで美しく、青焼きを施した針が映えます。
このモデルの特徴ともいえるのは、中心から伸びたポインターデイトの針です。モデル名の由来にもなる、蛇のうねりを思わせる形状ですが、このデザインも初期のポインターデイト機能を備えた懐中時計からインスピレーションを受けています。
大ぶりなラグと直線的なシリンダーケースは、ファンデーションウオッチをもとに作られました。ベルトはラグに対しネジで固定されており、通常のバネ棒による取り付けに比べ、大幅に引っ張りに対しての強度が取れています。
ムーブメントはヴォーシェ社の3002をベースに、スピーク・マリンの代名詞ともいえる、歯車成形機のハンドルをモチーフにしたデザインがローターにあしらわれています。
残念ながら現在ピーター氏はブランドから離れてしまいましたが、このモデルは彼の思いが込められたモデルの一つとなります。
ぜひ独立時計師ならではの世界観をお試しください。
Speake-Marin(スピーク・マリン)
Serpent Calendar
(サーペントカレンダー)
Ref.SM1000101
自動巻き、SS、ケース径:38.0mm、3気圧防水
価格(税込):1,540,000円
日本橋三越店 竹下