〈チャペック〉から新作「アンタークティック・フライング・トゥールビヨン」3モデルが発表されました。

04/02/2025 04/02/2025

日本橋・三越店

ANTARCTIQUE FLYING TOURBILLON

2025年3月、〈チャペック〉は復活からの10年目と、フランソワ・チャペックによって設立された同名の時計製造メゾンの180周年とが重なる年を記念し、フライング・トゥールビヨンを備えた新しい自社製ムーブメントキャリバー9を搭載した「アンタークティック・トゥールビヨン」を発表しました。

詳細につきましては下記よりお問い合わせください。

【お問い合わせ先】
日本橋三越本店本館6階ウォッチギャラリー/シェルマン　TEL: 03-6225-2134
伊勢丹新宿店本館5階ウォッチ / チャペック　 TEL: 03-3352-1111 大代表

この時計は、ドラマティックな新しいギョーシェ・パターン「シンギュラリテ（‘Singularité’）」を文字盤に採用し、印象的なアーキテクチャーを特徴としています。チャペックは、新しいトゥールビヨンの形状を活かし、基礎となる構造の美しさを際立たせる細いブリッジを備えた大胆なムーブメント構造が導入しました。

新しい自社製ムーブメント「キャリバー9」
チャペックの揺るぎない美の追求を反映させたメカニズムが、新しい自社製ムーブメント「キャリバー9」の設計の原動力です。「トゥールビヨン、輪列、香箱」の3つの主要要素が文字盤側に現れ、垂直軸に完全に整列するように設計。また、オープンワーク化されたフライング・トゥールビヨンは、非常に長くて湾曲したブリッジと文字盤の間で浮遊しているかのように見えます。すべてのエッジは手作業でポリッシュされ、トゥールビヨン・ケージの上部のアームはサテン仕上げで、光と影が美しく交錯する魅惑的な演出を生み出しています。

このキャリバーは、技術的な卓越性の証でもあります。幾何学的な設計により、精密に加工された突上のチタニウム製ケージが求められ、さらに反時計回りに回転する丸穴車には、新たな独自の歯型設計が必要とされました。キャリバー9は、チャペックで初めて自社で設計、構想、製造されただけでなく、ほとんどが自社で機械加工されたキャリバーです。

ただし、チャペックは常にエタブリサージュの原則を擁護することを強調し、CEOザビエル・デ・ロックモーレル氏は次のように説明しています。「私たちは自由を求めています。そのため、社内で部品を生産する能力があります。しかし、すべてを自社で作りたいわけではありません。私たちにとって、自由とは、特定の分野で最高の専門家パートナーを選択し、協力する能力も意味します。それが、私たちが機敏性と独立性を維持できるようにするものです。」また、メゾンの常連パートナーの間にあるかけがえのない「家族」意識を指摘しています。「これらの価値観は、私たちの10周年記念と将来の根底にある哲学に深く根差しています」と氏は語ります。

メカニックと美学
メカニックの美しさを増幅するため、チャペックは当初から協力関係にあるメタレム社に依頼し、新しいトロンブイユ・ギョーシェデザインを開発。その結果ドラマティックな渦の効果が生まれました。この「Singularité（シンギュラリテ）」と名付けられた新しいパターンは、標準的な物理法則が崩れ、空間と時間が無限で区別のない宇宙の場所を意味する天文学用語の「特異点」から取ったもので、ブラックホールがその最たる例です。ひとつの点から始まる様々な角度で線をカットする古典的なギョーシェ・パターンとは異なり、シンギュラリテは、旋盤が通過するたび開始点が移動する為、実現するのは非常に困難です。

チャペックは、コレクターにパーソナライゼーションの自由を提供し、自分だけの時計を身に着けられるようにしてきました。そのため、「アンタークティック・フライングトゥールビヨン」は、「グレイシャーブルー」、「フォトン・スフィア（5Nゴールド色）」、そして「シークレット・アロイ」の3種類のダイヤルカラーを展開。「シークレット・アロイ」のみ限定50本となります。

ムーブメントのゴールドローターは、トロンブルイユ効果を増幅し、空中に浮かんでいるような印象を与えるために、表面を凸面状に仕上げています。さらにマスター・エングレーバーであるミシェル・ローテンよって、シンギュラリテ・ギョーシェに似たパターンが、手作業でエングレーブされており、文字盤と調和し、審美性が高められています。