〈KUDOKE〉KUDOKE3
ドイツ人独立時計師のクドケは、2021年に独立時計師協会(AHCI 通称アカデミー)の正会員となり、得意とする彫金技術で多くの時計愛好家を魅了し続けています。ご紹介するモデルはドイツから到着したばかりの新作KUDOKE3です。
今作の最大の特徴は時刻の表現方法です。上の写真は10時ちょうどを示しています。
長さが異なる3本の時針が120°間隔に伸びており、3層の弧を描くプレートと重なることで時間を示します。(下の画像は9時を示しています。)
文字盤の半分をグレープレートで覆い隠す発想もユニークで、長さの異なる3本の時針がバトンのように時間を繋いでいきます。
立体的かつ多層構造の文字盤は、それぞれのパーツが美しく仕上げられています。
メイン文字盤になるプレートには粒子感のある仕上げが施され、光の当たる角度によって様々な表情を見せます。
時分のインデックスとブランドネームプレートは、表面はサテン仕上げ、縁はポリッシュ仕上げが施されており、立体感を強調しています。
ブルースチールの分針は<クドケ>の「ハンドヴェルク」コレクションで採用されている懐中時計を思わせるふたこぶの針に、カウンターウェイト部分にはこちらも「ハンドヴェルクコレクション」で施されている「インフィニティ(無限大)」マークがデザインされています。ちなみに、この時計には、あと2つ「インフィニティ」が施されています。それを探すのもこの時計を所有した愉しみになりそうです。
自社製ムーブメント「KALIBER1」は昔の懐中時計から着想を得ており、ハンドエングレービングが施されたテンプ受けが中央を横断する現代の時計では珍しい配置となっています。
細かい粒が輝く地板は、細かい石を混ぜたオイルにプレートを浸し、1点ずつ指で擦り仕上げます。
<クドケ>の作品は彼自身の手仕事により特有の温かみを放ちます。
今作もひと目でKUDOKEの時計だとわかるデザインに仕上がりました。
ぜひ店頭でご覧くださいませ。
〈KUDOKE〉KUDOKE3
手巻き(KALIBER1)、パワーリザーブ:約46時間
ケース素材:SS
ケース径:39.0mm、厚さ:10.3㎜
防水:5気圧
価格:1,540,000円(税込) *2023年12月現在
銀座三越店 上野