Laurent Ferrier(ローラン・フェリエ)
ガレ クラシック トゥールビヨン
LCF003.J2.E10.1
スイス/ジュネーブで自らの名を冠したメーカーを立ち上げたローラン・フェリエ氏。今回ご紹介するモデルは2010年のジュネーブ時計グランプリ(通称GPHG)でメーカー初のファーストモデルでありながら、グランプリを獲得した特別なモデルです。
一見するクラシックな3針のように見えるデザインながら、その細部へのこだわりはケース、針、文字盤に至るまで感じ取ることが出来ます。ケースに関してはモデル名であるガレ(フランス語で小石)の名の通り、河原の小石を思わせる柔らかな曲線で構成されており、非常に美しい仕上がりです。
針に関しては古典的なアセガイ(槍)型の針を用いています。手作業だからこそ可能な磨き抜かれた針は、ふくらみを持った立体的な仕上がりであり、高額な時計でも針の品質で物足りないと感じる方にも満足いただけるのではないでしょうか。
古典的な仕上げは文字盤にも見て取ることが出来ます。高温焼成されるエナメル文字盤は独特の艶を持つ質感で仕上がり、スモールセコンドの上にはこの時計の特徴のひとつであるTOURBILLON DOUBLE SPIRAL(2つのひげゼンマイを用いたトゥールビヨン)が、メーカーロゴよりも目立たない程度に薄い色合いで刻まれています。
通常彼らが製造しているトゥールビヨンは41mmですが、このモデルは39mmと日本からオーダーして作られているモデルとなります。ケースに対してムーブメントがしっかりと詰まっている様子は、ムーブメント好きにはたまらないポイントの1つです。
あえて文字盤側に見せていないトゥールビヨンですが、クラシックなだけではないポイントが、心臓部のひげゼンマイを2つ用いた構造です。ひげゼンマイが2つとなることでより時計の精度を高める働きをもたらしていますが、この構造をトゥールビヨンで用いたのはローラン・フェリエが初となります。
古典的なデザインをそのまま用いるのではなく、優れたデザインセンスでまとめられた彼らのモノづくりは、決して派手ではないものの一目でそれとわかる時計に仕上がっています。
ぜひ8月18日から開催の日本橋三越ワールドウォッチフェアでご覧ください。
Laurent Ferrier(ローラン・フェリエ)
ガレ クラシック トゥールビヨン
LCF003.J2.E10.1
手巻、18KRG、ケース径:39.0mm、防水性:3気圧防水
約80時間パワーリザーブ
価格:26,180,000円(税込)
日本橋三越店 竹下