「レイモンド ウェイル」の魅力|銀座三越の正規取扱店“シェルマン”の視点

独立系の時計ブランドを中心にセレクトするシェルマン。その銀座三越店で扱っているのが、スイス・ジュネーブの家族経営メーカー、レイモンド ウェイルです。なかでも1930年代の「セクターダイヤル」を現代に表現したミレジムは、GPHG(ジュネーブ時計グランプリ)での受賞をきっかけに、時計好きの間で注目を集めてきました。

今回は店頭で接客を担当する今さんに、シェルマンがレイモンド ウェイルを扱う理由から、ミレジムの文字盤のつくり、実物を腕に載せたときのお客様の反応まで、シェルマン銀座三越店に話を聞きました。(聞き手:Dear Watch Lover, 編集部)

シェルマンがレイモンド ウェイルを正規取扱する理由

━━━そもそも、なぜシェルマンでレイモンド ウェイルを扱い始めたのでしょうか。

シェルマンは独立時計師や独立時計メーカーにこだわったラインナップをしています。その中で、ひとつの独立時計メーカーとしての会社の体質や、こだわり、理念に賛同して扱っているのだと思います。

家族経営であること。大手メーカーにはない生産体制。デザインやコンセプトへのこだわり。それを家族経営でしっかり受け継ぎながら続けている。その本質の部分に、企業理念も含めて賛同できたという面が強いと思います。

━━━ものづくりへの姿勢で、シェルマンの考え方とどこが共鳴したのでしょう。

家族経営で伝統を引き継ぎながら、いまは3代目の方が受け継いだものを、商品構成にしっかり反映して展開しています。

シェルマンはもともとヴィンテージ・アンティークから始まったお店ですが、現行品を扱うインディペンデント事業部としては、世代を超えて「未来のアンティーク、ヴィンテージ」になりうる価値のある時計をセレクトしています。家族で受け継いでいくレイモンド ウェイルのこだわりと、シェルマンが大切にしている「継承」の考え方が重なったのだと思います。

レイモンド ウェイルの魅力は、価格以上の仕上げ

━━━ここからは今さんの主観でお聞きします。ブランドとして、レイモンド ウェイルのどこが良いと思いますか。

価格帯は20万円台からで、上は高いものもありますが、中心は30〜70万円くらいです。いわゆる中価格帯ですよね。手の届く価格で、細部のつくりや仕上げ、デザインコンセプトにこだわりがあって、独特なオリジナリティも感じます。この価格以上の価値がある。妥協しない姿勢は、レイモンド ウェイルならではだと思います。

デザインでいうと、時計の家族であると同時に、音楽の家族でもあるんです。音楽が好きで、アナログレコードの模様が入ったスネイル仕上げのダイアルを用いたモデルや、ビートルズやデヴィッド・ボウイといったアーティストとのコラボモデルも出しています。そういうアイデアもレイモンド ウェイルならではで、面白いところです。

━━━「妥協しない姿勢」は、どんなところに感じますか。

この価格帯の時計はたくさんありますが、単純に見ていても、細部の仕上げがとても綺麗だと思うんです。「この価格帯なのに」という言い方はよくないかもしれませんが、もっと高い金額をつけてもいいぐらい。特にベゼルや文字盤の仕上げには、本当に価値を感じています。

ミレジムの特徴|1930年代のセクターダイヤルを現代に

━━━いま手に取っているミレジムについても聞かせてください。

ミレジム 自動巻き 39.5mm シルバーダイアル ステンレススティールブレスレット(Ref. 2130-ST-65001)税込396,000円 ※2026年11月現在

ミレジムはただ綺麗な時計をつくっているわけではありません。1930年代の「セクターダイヤル」というヴィンテージウォッチのデザインを踏襲したモデルなんです。

そこまで追求して、時計好きが見てもわかる明確なコンセプトを持っている。アイデアとして素晴らしいですし、それをいまの時計として表現しているところも素晴らしいと思います。

━━━少し重なっても構いませんが、ミレジムならではの魅力は何でしょう。

2つあります。ひとつはデザインコンセプト。1930年代のダイヤルを忠実に再現していると思います。

ふたつめは文字盤の細部です。フラットな文字盤ではなく、中心のサークルから外枠まで、すべてに段差をつけていて、仕上げも変えています。同じシルバーでも、見方によって表情が変わりますね。奥行きがあるんです。平らな文字盤でももちろん綺麗ですが、セクターダイヤルならではの特徴を強調するための工夫だと思います。そこまで手をかけている。

同じトーンで統一感がありながら、それぞれに特徴がある。シンプルすぎず、凝りすぎず。古典的なデザインですが、セクターダイヤルは秒・分・時をそれぞれ違う枠で表現しているので、見やすいんです。そこまで考えられているのが、一番良いところだと思います。

すべてが読み取りやすく、視認性も良い。そういう視覚的な効果まで含めて、こだわっているなと思います。

━━━解説を聞くと、見え方がまったく変わりますね。

ミレジムはどんな人に選ばれている?

━━━どんなお客様が、レイモンド ウェイルやミレジムを選んでいますか。時計歴や、初めての1本か2本目か、といった点も含めて教えてください。

ミレジムはGPHG(ジュネーブ時計グランプリ)で賞を取った時計でもあるので、それだけでもかなりのインパクトがありました。高級時計をコレクションしている方からの反応も多かったですね。そうした時計を持っている方が「これもいいよね」と。まずは感度の高い方に伝わったのだと思います。

時計好きの方は、セクターダイヤルを見てすぐに「これだ」となります。39.5㎜のモダンなサイズ感で表現されている。この価格帯でこの仕上げはやっぱりいい、と。見る人が見れば、すぐにわかります。

━━━今はどんな方が見たり、買われたりしていますか。

認知は少しずつ広がってきています。もっと巻き込みたいと思っているのが、ファッションが好きな方や、ご自身のスタイルにこだわりのある方です。シェルマンとしてはまだ新しい客層ですが、そういう方にもとても刺さります。雑誌やSNSなどで、おしゃれな方が着けて紹介している記事も見かけます。

時計好きの方に加えて、「初めて時計を買いたくて調べました」という方からも反応があります。決め手は価格帯と見た目、そして腕に載せたときの高級感ですね。

レイモンド ウェイルの評判・知名度は?

━━━購入を考えている方は、オメガのような有名ブランドと比べて「評判は?」「知名度は?」と気にされると思います。そう聞かれたら、どう答えていますか。

知名度でいえば、もちろん上です。そのうえで、まず人と被らない時計であること。現時点では、まだ認知としては知る人ぞ知るメーカーかもしれませんが、2023年にはミレジムでGPHGを受賞した実力があります。創業50周年を迎えるメーカーでもあり、信頼できる時計メーカーであることは間違いない。

価格帯やデザインは、実際に見ていただくのが一番だと思います。もうひとつは家族経営であること。企業理念が、企業としての信頼につながっています。「家族経営」と聞くだけで「それはいいですね」と信頼感を持たれる方もいらっしゃいます。

レイモンド ウェイルは独立企業なので、こだわりをしっかり反映できる。この価格帯で展開しながら、コレクションごとのコンセプトを自分たちで考え、しっかり反映している。そういう意味で、とても魅力のある時計つくりを行っていると思います。

編集部注:2023年、ミレジムのスモールセコンドモデルが、GPHG(ジュネーブ時計グランプリ)の「チャレンジ賞」を受賞しました。(レイモンド・ウェイル公式)

ミレジムを銀座三越店で試着したお客様の反応

━━━接客をしていて、印象に残っているお客様の反応やエピソードはありますか。

個人的な意見としては、腕に載せたときのサイズ感とデザインのバランスがとても良くて、すんなり合わせられる。そこが受け入れられているところだと思います。余談ですが、ブレスレットもケースも、装着感が非常にいいんです。

時計は着ける本人が楽しむもので、他人に見せるためのものではありません。だから、腕に載せたときにどれだけ楽しめるかが大事です。お客様は最初、Webの画像だけを見ていらっしゃることが多いのですが、実際に腕に載せてみると、画像以上の高級感と一体感がある。皆さん、とても満足そうにされます。

━━━Webで見ていたイメージ通りでしたか、それとも違いましたか。

想像していた方向性は合っていて、さらにそれを上回る、というお客様ばかりですね。文字盤の仕上げなども、実物を見ないとわからない。それぐらい綺麗なんです。

━━━最後に、今さんにとってレイモンド ウェイルはどんな時計ですか。

時代を超えて着けられる1本だと思います。飽きがこない。カップルで来店されるお客様もいるのですが、女性からの反応も良いんです。「いいね」と後押ししてくださることもあります。

男女を問わず、誰が見てもいい時計だと一目でわかる。品があって、センスがあって、でも垢抜けすぎていない。ギラギラしすぎていない。ちょうどいい塩梅の時計だと思います。

レイモンド ウェイル ミレジムのよくある質問

Q1. レイモンド ウェイルの評判はどうですか?

2023年にミレジムのスモールセコンドモデルがGPHG(ジュネーブ時計グランプリ)の「チャレンジ賞」を受賞しています。創業50周年を迎える家族経営の独立メーカーで、店頭では「この価格帯でこの仕上げは良い」と、高級時計をコレクションしている方からも評価されています。

Q2. レイモンド ウェイルの正規取扱店はどこですか?

日本橋三越本店 本館6階 ウォッチギャラリー/シェルマン TEL: 03-6225-2134

伊勢丹新宿店 本館5階 ウォッチ/シェルマン  TEL: 03-5369-2323

銀座三越 本館6階 / シェルマン  TEL:03-6228-6911 

Q3. ミレジムにムーンフェイズやクロノグラフのモデルはありますか?

あります。2024年、ミレジムにムーンフェイズ「39.5mmのRef. 2945-ST-65001(税込39,6000円)、35mmのRef. 2145-PC5-05650(税込42,9000円)と、クロノグラフ「Ref. 7765-ST-20001(税込68,2000円)など。※2026年11月現在

【要確認:シェルマンでの取扱状況と、日本での価格】

Q6. 中古ではなく、正規取扱店で新品を買うメリットは何ですか?

ご購入後のアフターサービスが充実しています。

定期オーバーホールが会員価格で安心したアフターメンテナンスが受けられます。

また、2年間の国際保証制度を実施しています。

Q7. ミレジムは35mmと39.5mmのどちらを選べばいいですか?

お客様の手首まわりのサイズや用途によるので、ぜひ店頭でご試着いただくことをお勧めします。

Q8. レイモンド ウェイルはどんな年齢層の人に選ばれていますか?

銀座三越店では、高級時計をコレクションしている時計好きの方から、ファッションやご自身のスタイルにこだわりのある方、初めて時計を買う方まで、幅広く選ばれています(20代から60代)。

【要記入:年齢層の目安があれば】

Q9. レイモンド ウェイルは時計ブランドの中でどのくらいの格付けですか?

中心価格帯は30〜70万円ほどの中価格帯ブランドです。ただし、仕上げやデザインコンセプトへのこだわりは価格以上という声が店頭でも多く、大手グループに属さない独立企業として、コレクションごとのこだわりを反映できる点が強みです。

Q10. 「ミレジム」とはどういう意味ですか?

フランス語でワインの「ヴィンテージ(収穫年)」を指す言葉です。レイモンド ウェイルはこのコレクションを、ブランドをヴィンテージの視点で解釈し直したもの、と位置づけています。(レイモンド・ウェイル公式)

出典

シェルマンオフィシャルサイト

1971年にアンティークショップとして創業したシェルマンは、パテック・フィリップをはじめとしたアンティークウォッチの名品の数々や美術工芸品ともいえるアンティークジュエリーを中心に展開してまいりました。
そして現在は、大手メゾンに属さず時計づくりに励む独立時計師のユニークな作品、独自の信念やこだわりを持って製作される現行ブランドの時計、複雑機構を搭載したクォーツ式のオリジナルウォッチの開発・製作など、アンティークの枠を越え、時代や流行を越えて受け継がれる名品をコンセプトに、幅広いジャンルの作品を取り扱っています