Habring２
ERWIN JAPAN LIMITED
2004年にマリアとリチャードのハブリング夫妻によって創業された＜ハブリング２＞。クロノグラフや特殊機構の制作を得意とする二人の作品から、今回は秒針が1秒毎にジャンプする「ジャンピングセコンド」機構を搭載した日本限定モデルをご紹介します。
最大の特徴として、1秒ごとに秒針がミニッツマーカーを指していきますが、これは電子機器がない時代に、脈拍の測定など1秒を正確に取ることを求められ開発されたと言われています。
現代においては、このジャンピングセコンド機構を搭載している腕時計は少なく、秒針がマーカーにピッタリと重なるように調整されている様子は、まさにハブリング2ならでは。
彼らの高い技術力は、時計業界のアカデミー賞とも言えるGPHG（ジュネーブ時計グランプリ）の“小さな針”賞を個人で４度受賞していることからも証明済みです。
カモメのように見える分針、秒針は、根本から中腹にかけて緩やかなカーブを描き、先端部分は文字盤近くまで接近しているため、時計を様々な角度から見ても時刻を正確に読み取れる効果が生まれています。かつての高級時計に見られたディテールを、一つ一つの針を手仕事で曲げることで再現しており、＜ハブリング2＞のこだわりが見て取れます。
エナメルのように白さが際立って美しい文字盤には、シェルマンが日本限定モデルとしてリクエストしたラッカー仕上げが施されています。1950～60年代に作られたヴィンテージの名品を基にした文字盤は、大きめのローマンインデックスと相まって、クラシカルながらも力強い印象を与えています。
自社製ムーブメントであるA11Sを覗くと、中心の歯車でジャンピングセコンドを制御していることが分かります。毎秒小気味良く動くこの歯車は見る者を魅了します。特殊な機構を持つ時計にもかかわらず、10mmを下回る薄さもポイントです。
ハブリングは自身の時計について、「時計である以上、日常使いに耐える信頼性は絶対に必要であり、日常使いされることを前提に作っている」と語っています。シンプルな時計の一言では語りつくせない視認性の良さや腕の収まりなども含めて、彼らの手掛ける時計をぜひ店頭でご覧になってください。
Habring2
ERWIN JAPAN LIMITED
手巻、SS、ケース径：38.5mm、3気圧防水
パワーリザーブ48時間、日本限定5本
価格（税込）：990,000円
銀座三越店 上野
