
企業に属さずに、個人や少人数で高品質かつ拘りの時計作りをしている「独立時計師」。
銀座三越本館6階シェルマンでは、店頭にてお取り扱いしている三組の時計師にフォーカスして、7/21~8/24(火)まで独立時計師の魅力をご紹介致します。
<KUDOKE>(クドケ)
ドイツ人のステファン・クドケ氏が2007年にフランクフルトで立ち上げた<KUDOKE>。
時計師であり彫金師でもある最大の特徴は、手仕事によるエングレービング(彫金)です。スケルトン時計にエングレービングを施した時計作りから始まり、近年は自社製ムーブメントの開発にも着手。真摯な時計作りは2019年に時計業界のアカデミー賞と言われるジュネーヴ時計グランプリ(GPHG)で“小さな針”賞を受賞するなど、国際的な評価も高まっています。
写真の時計はGPHGを受賞したKUDOKE2から、夜を連想させる文字盤に仕上げた限定版。ナイト&デイ機能に刻まれた模様の繊細さを、店頭ではルーペを使ってご覧いただけます。
KUDOKE2 NOCTURNE
手巻き、SS、ケース径39.0mm、5気圧防水、世界限定20本 1,210,000円(税込み)
<Habring2>(ハブリング2)
2004年オーストラリアでリチャードとマリアの夫妻によって創業された<ハブリング2>。
スイスやドイツの某有名メーカーでムーブメント開発や技術顧問を務めていたリチャード氏が作り出す時計は、シンプルなデザインとは対照的に、特殊機構を搭載したモデルが多いことが最大の特徴で、その技術力はGPHGを4度受賞するなど世界的に高く評価されています。
ご紹介の時計は秒針が1秒ごとにジャンプする“ジャンピングセコンド”機能と9時位置に1秒間を8分割して針が回転する“フドロワイヤント”機能が搭載されたモデル。その驚きの動きをぜひ店頭でご覧ください。
HABRING2 FOUDROYANTE-FELIX
手巻き、SS、ケース径38.5mm、3気圧防水 990,000円(税込み)
<LUNDIS BLEUS>(ランディ・ブルー)
2016年にスイス、ラ・ショー=ド=フォンにて、ヨハン・ストーニ氏とセバスチャン・ヴィリオメネ氏の二人によって創業された<ランディ・ブルー>。
様々なブランドでの経験を経て作り出す彼らの時計の特徴は、エナメルや稀石などを用いた美しい文字盤です。
特にエナメル技術に関しては、某有名ブランドのエナメル製作者が一緒に働くことを希望するなど、高い技術力が一目置かれています。
ご紹介する時計は、銀座三越のために特別に製作されたモデル。三越のシンボルであるライオンをエナメル技法の一種であるクロワゾネで忠実に再現。背景にもブラックエナメルを用いたユニークピースです。彼らの技術の一端をぜひ実機でご確認ください。
LUNDIS BLEUS LION CROISONNE GINZA MITSUKOSHI SPECIAL MODEL
自動巻き、SS、ケース径40.0mm、3気圧防水、世界限定1本 1,650,000円(税込み)
いずれの時計師も年間生産は100〜200本ほどとわずかですが、それこそが彼らが大手メーカーに属さず、作りたい時計を作っている証とも言えます。期間中はそれぞれの独立時計師の製作風景と共にご紹介させていただきますので、ぜひ銀座三越本館6階シェルマンにお立ち寄りくださいませ。